生活の中に“移動”があるプロフェッショナルたちに訊く「#これからの時代に役立つクルマ旅ギア紹介」企画。今回は東京と浜松で二拠点生活を送る建築家の岡田宰さん（@tsucasa_okada）がセレクター。『デザインと移動の繰り返しがクリエイティビティを上げてくれる』とは岡田さんの自論だが、その生活にはどんなギアが付いてまわるのだろうか？

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select by スタイリスト 平健一
select by noru journnal編集長 村松亮
select by バンライファー小濱潤平
select by neru designworksデザイナー neru
select by インスタグラマー YURIE
select by キャンパー issei
select by 建築家 岡田宰
select by クリエイティブ・ディレクター 田中嵐洋

『建築とインテリア』、『デザインとビジネス』など、2つの異なる価値観を同居させるアプローチで空間をデザインする設計事務所、〈2id Architects〉の主宰である岡田さん。自然に囲まれた浜松の自宅と東京を行き来する生活の中からアイデアが生まれ、キャンプブランドのみならず、直近ではソーセージブランドを立ちあげ…？ 一つひとつのモノにこだわりを持つ岡田さんが選んだ、至高のクルマ旅ギアをみていこう。

“ちょっと使い”の最高峰

人と自然が共生する社会をビジョンに、より多くの方が自然の中で過ごす豊かな体験の価値を知るきっかけを作るべく、2020年に密かにスタートしたライフスタイルプロジェクト〈wanderout〉。その独自の審美眼により提案された静寂なスタイルは自然と調和し、多くのアウトドア愛好家たちに選ばれている。中でも「UNIVERSAL STOOL」は、無銘の名品としてアウトドアの世界で親しまれるフォールディングチェアに彼らなりのデザインを追求した、ブランドの姿勢を感じさせる一品。座面は水を弾き、火の粉にも強いワックスドキャンバス素材。老舗工場で製作された堅牢なスチールのフレームはチェーンと貼り地に支えられ、総重量1キロにして耐荷重100kgというパフォーマンスを誇る。
また、巷に溢れるこの手のチェアと決定的に違うのは、その美しい立ち姿。39cmと座面が高く、座ったときには正しい姿勢をアシスト。腰に負担がかかりにくく、サイドテーブルとして使うにもちょうどよい絶妙な設計となっている。

「『Less is more』 という考え方がよく似合うキャンプアイテム。実際にキャンプをしていると立ったり座ったりの動作が多くなりますが、その時にこのスツールがあるとめちゃくちゃ役に立ちます。片手でヒョイっと持ち運べる軽量さが魅力で移動もラクラク。焚き火料理をする時に座ったり、サイドテーブルとしてなにかモノを置いたりもできる。折り畳めばリュックの中に余裕で収まってしまうという、その収納性も完璧です。 特別な機能や主役になるようなアイテムではないけれど、一家に一つあったら便利な名品です。」(岡田宰)