生活の中に“移動”があるプロフェッショナルたちに訊く「#これからの時代に役立つクルマ旅ギア紹介」企画。今回は東京と浜松で二拠点生活を送る建築家の岡田宰さん（@tsucasa_okada）がセレクター。『デザインと移動の繰り返しがクリエイティビティを上げてくれる』とは岡田さんの自論だが、その生活にはどんなギアが付いてまわるのだろうか？

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select by スタイリスト 平健一
select by noru journnal編集長 村松亮
select by バンライファー小濱潤平
select by neru designworksデザイナー neru
select by インスタグラマー YURIE
select by キャンパー issei
select by 建築家 岡田宰
select by クリエイティブ・ディレクター 田中嵐洋

『建築とインテリア』、『デザインとビジネス』など、2つの異なる価値観を同居させるアプローチで空間をデザインする設計事務所、〈2id Architects〉の主宰である岡田さん。自然に囲まれた浜松の自宅と東京を行き来する生活の中からアイデアが生まれ、キャンプブランドのみならず、直近ではソーセージブランドを立ちあげ…？ 一つひとつのモノにこだわりを持つ岡田さんが選んだ、至高のクルマ旅ギアをみていこう。

どんな場面でもそつなく馴染む、変幻自在のオールラウンダー

アメリカンマウンテンブーツの雄として知られるダナーだが、90年以上の歴史を紐解けば、元はロガーに向けた実用的なワークブーツを作ったことに始まり、ユーザー目線に立ったさまざまなタイプのシューズを展開してきたことがわかる。「ポストマンシューズ」もその一つで、ダナーライトやマウンテンライトなどに次ぐロングヒット商品。ダナーの持ち味であるグッドイヤーウェルト製法による堅牢性やメンテナンス性、歩きやすくて軽く感じる靴型設計を持ちながら、グラスレザーによるドレッシーさも兼ね備えている。クラシックなプレーントゥのデザインでビジネスの場にも対応可能な一方、ちょっとした悪路でも力を発揮。独自開発のダンキャットソールは全方向に滑り止め効果を発揮するうえ、長時間の歩行を助ける衝撃吸収性も魅力だ。

「二拠点生活をしていると、時々思いがけない時に会議に呼ばれたり、予期せぬ場所に行く機会があります。そんな時に意外と困るのが靴。カジュアルな靴でかしこまった場に来てしまってソワソワする、なんて思いはできれば味わいたくない。けれども靴を2つ持ち歩いて荷物を増やしてしまうのも……。そんな時にちょうどいいのが、ある程度のフォーマルの場でも馴染めて、かつ一日中歩き回っても疲れない歩行性能を持つポストマン。名前の通り郵便局員が長時間歩いても疲れにくいようにデザインされたもので、30年以上愛されているダナーのベストセラー。ちなみに僕は過去に2足履き倒してしまって、今のポストマンは3代目です。」(岡田宰)