生活の中に“移動”があるプロフェッショナルたちに訊く「#これからの時代に役立つクルマ旅ギア紹介」企画。今回のセレクターは、アパレルブランド〈F/CE.〉のデザイナーであり、バンド〈toe〉のベーシストでもある山根敏史さん（@satoshiyamane）。マルチに活躍する山根さんはどんなモノとともに移動しているのだろうか。

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select by スタイリスト 平健一
select by noru journnal編集長 村松亮
select by バンライファー小濱潤平
select by neru designworksデザイナー neru
select by インスタグラマー YURIE
select by キャンパー issei
select by 建築家 岡田宰
select by クリエイティブ・ディレクター 田中嵐洋
select by クリエイティブ・ディレクター 山根敏史

公共交通機関は苦手で、自分のペースを保つためにも常に移動はクルマだという山根さん。最近は72年製のキャンピングカー・ウィネベーゴで家族のレジャーやイベントに赴いているようで、その愛用品からも継往開来たる彼のクリエイティビティが伺える。新旧入り混じる彼のスタイルを道具から紐解いていこう。

遊び心と機能性、デザイン性を並立！

ミクロ単位の孔を持つナノファイバーメンブレンにより優れた通気性を発揮する透湿防水素材PERTEX SHIELD。そのハイスペック３レイヤー素材を使った〈F/CE.〉の一着は、コートなのにプルオーバーという珍しい仕様。少しだけ裾にかけて広がりのあるAラインのシルエットで、膝まで隠れる長めの丈感となっている。ポンチョのように着用したまま自転車にも乗れるようにと、あえて前あきでなくプルオーバーのデザインを採用したという。これにより腰回りのポケットに深さを持たせる事ができ、A4サイズの書類も収納可能になっている。また、胸には電子タバコやイヤホンなどを入れる事を想定した独特な形状のユーティリティポケットや、携帯や財布などをしまえる止水ファスナーのポケットも配置。ユニークさと機能性を両立している。

「フェスでも街でもどんなシーンでもいける一枚があればいいなと思って、ポンチョ的に使える、膝丈ぐらいまであるアノラックコートをデザインしました。普通ポンチョってポンチョ然としてしまうのですが、これは普通に着れて、コートっぽくも着れるんです。衿をくるくる巻いてスタンドカラーにできたり、ツバの先にワイヤーが入ってて立体的にできたり、フードも被る前提で結構深めにしているので、雨でも顔まで濡れにくいんですよね。あと袖口はトレンチコートのディティールにあるようなベルトがあって、裾はドローコード。ワンタッチでギュッと絞って、雨風の侵入を防ぐことができます。この間イギリスに行った時にもこのコートを持って行ったのですが、頻繁に雨が降るあのイギリスでも、このコートのおかげで傘に頼らず過ごせました。PERTEX SHIELDは数ある3レイヤー素材の中でも透湿性も高いので、真夏に着てもムレにくくて最高です。（山根敏史）」