生活の中に“移動”があるプロフェッショナルたちに訊く「#これからの時代に役立つクルマ旅ギア紹介」企画。今回のセレクターは、アパレルブランド〈F/CE.〉のデザイナーであり、バンド〈toe〉のベーシストでもある山根敏史さん(@satoshiyamane)。マルチに活躍する山根さんはどんなモノとともに移動しているのだろうか。
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select by スタイリスト 平健一
select by noru journnal編集長 村松亮
select by バンライファー小濱潤平
select by neru designworksデザイナー neru
select by インスタグラマー YURIE
select by キャンパー issei
select by 建築家 岡田宰
select by クリエイティブ・ディレクター 田中嵐洋
select by クリエイティブ・ディレクター 山根敏史
公共交通機関は苦手で、自分のペースを保つためにも常に移動はクルマだという山根さん。最近は72年製のキャンピングカー・ウィネベーゴで家族のレジャーやイベントに赴いているようで、その愛用品からも継往開来たる彼のクリエイティビティが伺える。新旧入り混じる彼のスタイルを道具から紐解いていこう。
再現できないアメリカンプロダクツの味わい
1920年にシアトルで創業した〈Eddie Bauer〉は、ダウンジャケットの生みの親としても知られているアウトドアブランド。1936年に誕生した「スカイライナー」は同ブランドの代表作で、身体に偏りなく纏えるようにとダウンをダイヤモンド型キルトに封入しているのが特徴。エベレストや北極圏バフィン島探検など、過酷なアウトドア環境でも使用されてきた実績もある。このダウンブーツの詳細は不明だが、スカイライナーを彷彿とさせるキルティングが特徴で、リップストップナイロンとレザー使用した堅牢な作りとなっている。タグから推測するに70年代のアメリカ製で、「PREMIUM QUALITY GOOSE DOWN」と記されているところをみるに、グースダウンを封入したハイエンドライン。とはいえ、靴紐などの仕様からすると、極地での使用というより屋内使用だったのではないだろうか。
「このダウンシューズはニューヨークの友達にもらったんですよ。僕はその時はじめてこんなものがあったと知ったんですが、すごいよくできているんです。いわゆるダウンシューズってダウン屋さんが作るモノだからか、個人的にはあんまりカッコイイのがないって感じているんですが、これはしっかり靴の製法で作ってあり、シルエットもしっかりしている。〈F/CE.〉でこれをベースにしたダウンシューズのプロトタイプを作ってみたんですが、なぜかこうはならないんですよね。靴の木型に入れて作ってるわけではないと思うんですけど、僕たちが作ってみたらクタッとしてしまって。狙ってこの感じを出せなくて、結局製品化は諦めました。古いモノということもあり、実用にするには結構寒そうなので事務所の飾りになっていますが、カラーリングもレトロで、アメリカへの好奇心を掻き立ててくれます。(山根敏史)」
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■商品詳細
廃盤品
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取り扱い:eddiebauer
URL:eddiebauer.jp
Photo by Kenichi Muramatsu / Shinji Yagi