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2024.03.21

トランクの中に潜むエクストラシート select by Takashi Shimizu

ガダバウトチェア/マクラーレン

生活の中に“移動”があるプロフェッショナルたちに訊く「#これからの時代に役立つクルマ旅ギア紹介」企画。今回のセレクターは、鹿児島を拠点とするデザインオフィス Judd.代表の清水隆司さん。日常の足である1985年式の「Mercedes-Benz w123 300D」にいつも積んでいるという、愛用のカーアイテムをご紹介いただいた。

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select by スタイリスト 平健一
select by noru journnal編集長 村松亮
select by バンライファー小濱潤平
select by neru designworksデザイナー neru
select by インスタグラマー YURIE
select by キャンパー issei
select by 建築家 岡田宰
select by クリエイティブ・ディレクター 田中嵐洋
select by イラストレーター オカタオカ
select by Judd.代表 清水隆司

普遍的で長く使えるプロダクトが好きだという清水隆司さん。グラフィックデザイナーとしての仕事の傍ら、フリーペーパー〈Judd.(ジャッド)〉の発行や鹿児島のクラフトフェア〈ash〉の主催、カークラフトブランド〈HIGHWAY〉の共同主宰など、作り手と一緒に、時には作り手となってモノの魅力を発信している。


出かけた先に自分だけの特等席を作る

ガダバウトとはブラブラ歩き回る人という意味の英語だが、『ガダバウトチェア』とは、イギリス・マクラーレン社から発売されたフォールディングチェアのこと。開いた状態では座り心地のよいハイチェアで、交差した脚でしっかりと自立し、ナイロンの張り布が身体を支えてくれる。そして、折りたたむと一本のステッキのような形状に。その収納性の高さから、1961年の発売開始以来、数十年にわたるロングセラーアイテムとなったものの、マクラーレン社は折りたたみ式ベビーカーに注力し、本家ガダバウトチェアは廃盤に。幻の名品となっている。

「15年ほど前、野外イベントに参加するためにアウトドアショップで購入しました。全然壊れないし、ゆったりと座れるので今だに愛用しています。子どもがまだ一緒に遊んでくれたころは、クルマのトランクに家族4人分を入れっぱなしにしていたんですが、最近はかまってくれないので一脚だけ積んで、出先でくつろぎたいときや釣りのときに広げて使っています。イマドキのフォールディングチェアと比べると嵩張るし少し重いかもしれませんけど、このデザイン性や座り心地が気に入ってるので、買い替える気が起きません。(清水隆司)」

ガダバウトチェア

■商品詳細
価格:¥-

■商品詳細
廃盤品

text by Junpei Suzuki