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2024.04.19

フィジカルで聴く音楽の良さを、あらためて体感 select by Takashi Shimizu

カセットテープ

生活の中に“移動”があるプロフェッショナルたちに訊く「#これからの時代に役立つクルマ旅ギア紹介」企画。今回のセレクターは、鹿児島を拠点とするデザインオフィス Judd.代表の清水隆司さん。日常の足である1985年式の「Mercedes-Benz w123 300D」にいつも積んでいるという、愛用のカーアイテムをご紹介いただいた。

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select by スタイリスト 平健一
select by noru journnal編集長 村松亮
select by バンライファー小濱潤平
select by neru designworksデザイナー neru
select by インスタグラマー YURIE
select by キャンパー issei
select by 建築家 岡田宰
select by クリエイティブ・ディレクター 田中嵐洋
select by イラストレーター オカタオカ
select by Judd.代表 清水隆司

普遍的で長く使えるプロダクトが好きだという清水隆司さん。グラフィックデザイナーとしての仕事の傍ら、フリーペーパー〈Judd.(ジャッド)〉の発行や鹿児島のクラフトフェア〈ash〉の主催、カークラフトブランド〈HIGHWAY〉の共同主宰など、作り手と一緒に、時には作り手となってモノの魅力を発信している。


ノスタルジーではない、カセットテープの魅力

1960年代初頭に国際規格化された「カセットテープ」は、以降80年代にかけてラジカセが普及したことで全世界に浸透。音楽用の記録・再生メディアのメインストリームとなり、カセットテープ対応のカーステレオも一般的なものになった。また、ソニーが〈ウォークマン〉を発売して以降は、気軽に音楽を持ち運べる媒体として確固たる地位を獲得。1980年代終盤に最盛期を迎え、のちにCDにその座を奪われることになったものの、2000年前後までカセットデッキ搭載の新車が販売されていた。このことからも、いかに大衆に広く浸透したかがわかるだろう。そんなカセットテープだが、近年またフィジカルで聴く音楽が再評価され、改めて脚光を浴びている。

「ディーゼルエンジンの鼓動かカセットテープが僕のクルマのBGM。個人的には古いクルマのシートにカセットが散らばってる風景にも惹かれますし、僕のベンツ自身もカセットをかけてもらえて喜んでいる気がするんですよね。カセットは一緒に〈HIGHWAY〉をやっているオカタオカくんとよく貸し借りするのですが、古いモノじゃなくて新しい音楽に触れるチャンスも多いんです。最近だと韓国のロックバンド〈Say Sue Me〉をカセットで知って好きになり、鹿児島でのライブにも行きました。近頃は娘たちがカセットテープに興味を持ち出して、彼女たちがカセットを買ってくるようになって、ちょっとした親子のコミュニケーションツールにもなっています。(清水隆司)」

カセットテープ

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廃盤品

Photo by Shinji Yagi / text by Junpei Suzuki