アーティストやヒッピーに愛され、移住者も多い“日本で最も美しい村”、中川村。白馬村からここに移住してきた『ヤマドリ食堂』の高橋詩織さんが教えてくれたのは、そんな中川村の魅力を凝縮した1泊2日のルートだ。淹れたてのコーヒーにこだわりのカレー、キャンプで味わう地元野菜とシカ肉のグリル……キャンプ道具をクルマに積んで、中川村へ出かけよう!
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1日目
002-ASIDE by COFFEE
丁寧にドリップした1杯を楽しむ、コーヒースタンド
中川村の隣、松川町にあるスタンド形式のコーヒーショップ。リンゴの果樹園に囲まれた風光明媚なロケーションで丁寧にドリップしたコーヒーを楽しめる。『Boulangerieみかづき』の隣にあるので、パンとコーヒーのペアリングを満喫したい。
- 住所
- 長野県下伊那郡松川町大島782
- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 定休日
- 毎週火曜
- 電話
- 080-1204-4441
- URL
- instagram.com/sidebycoffee
書籍や生活雑貨も扱う!? 野菜と自然派食品のセレクトショップ
移動販売からスタートした、野菜と自然派食品のセレクトショップ。地元産の無農薬野菜を中心に天然酵母パンや自然食品、こだわりの調味料のほか、書籍や生活雑貨も扱う。イベントなども随時開催する。「シカ肉に合う野菜はこちらで。地元農家の顔が見える、旬の野菜が手に入ります。みずみずしくてどれもおいしい!」(高橋)
- 住所
- 長野県上伊那郡中川村片桐2877-4
- 営業時間
- 13:30〜19:00(月)、11:00〜19:00(水、土)、11:00〜18:00(木、金)、12:00〜18:00(日)
- 定休日
- 毎週火曜
- 電話
- 0265-88-4111
- URL
- facebook.com/miyataroya
食材にコーヒー、シカ肉まで揃う、ショッピングセンター兼コミュニティスペース
中川村民の憩いの場として機能する、ショッピングセンター兼コミュニティスペース。施設内には食材を扱うスーパーのほか、生産者直売所の『たじまファーム』、自家焙煎コーヒーの『カフェセラード』、薬局、中川村情報発信施設が。「スーパーの『チャオ生鮮食品館』で私が勤めていた加工施設のシカ肉やシカソーセージを扱っています。キャンプ場に向かう前にここで食材を調達してください」
- 住所
- 長野県上伊那郡中川村片桐4000
- 営業時間
- チャオ生鮮食品館9:00〜21:00
- 定休日
- 第2水曜
- 電話
- 0265-88-3840
- URL
- n-ciao.com
「カレーの村」と称される中川村の名カレー店
大阪は九条の路地裏でスタートしたカジュアルな食堂。スパイスと音楽をこよなく愛する店主はイタリアン、フレンチ、アジア料理店などで修行を積んでおり、現在は旅先で出合ったスパイスカレーとアジアごはんを独自にアレンジしたメニューを提供する。種々のスパイスを駆使した一品は、南信州随一との呼び声も高い。「実は中川村は、『カレーの村』と称されるほどカレーのお店が多いんですよ。中でも本場さながらの味わいを楽しめるのが『アドゥマン』。県外のファンも多いのです」
- 住所
- 長野県上伊那郡中川村片桐4089
- 営業時間
- ランチ11:45〜14:00、 ディナー18:00〜21:00
- 定休日
- 毎週 月曜、火曜、日曜
- 電話
- 080-4985-5085
- URL
- instagram.com/adwuman_nagano
源泉掛け流しの温泉と地元産シードルが楽しめるキャンプ場
温泉施設とキャンプ場を融合させた、一度で二度おいしいアウトドアフィールド。敷地内には開湯450年の源泉掛け流しの温泉のほか、クラフトビールや地元産シードルを楽しめるカフェ、テントサウナなどの施設を備える。「泉質は伊那谷でも指折り!陣馬形山にもキャンプ場はあるのですが、こちらでは温泉とキャンプが一度に楽しめます。『チャオ』でシカ肉を買い、『たろう屋』で旬の野菜を揃え、『四徳温泉キャンプ場』で野外料理&温泉キャンプを楽しむというのが私のおすすめの過ごし方です」
- 住所
- 長野県上伊那郡中川村四徳542
- 営業時間
- ランチ11:45〜14:00、 ディナー18:00〜21:00
- 定休日
- 毎週 火曜、水曜(8月は無休)
- 電話
- 0265-88-3929(11:00〜17:00(12/2~4/10はウェブサイトの問い合わせフォームからのみコンタクト可能))
- URL
- shitoku.net
ほっと一息つける和みのカフェ
中川村のシンボルである陣馬形山。その中腹にある、まさしくベースキャンプのようなロケーションにあるカフェがこちら。オーナーの伊藤聖史さんが祖父母から引き継いだという田畑にて無農薬で育てた米や野菜を使ったスープカレーや、自家製のスイーツを楽しめる。「オーナーの伊藤さん夫妻は中川村に戻ってくる前は北海道で暮らしていたそうで、北海道らしいスープカレーを提供しています。季節の野菜がごろごろ入ったカレーはスパイスの加減を調節できるので、大人も子どもも楽しめるのが嬉しい。陣馬形山に登った後、オリジナルブレンドのコーヒーと焼き菓子で一息ついても」。旧農協をセルフリノベした空間に古材を使った手作りの家具やセレクトした雑貨をあしらい、居心地のいいムードを作り出している。
- 住所
- 長野県上伊那郡中川村大草2145−3
- 営業時間
- 10:30〜17:00
- 定休日
- 第2・第4 火曜、水曜
- 電話
- 090-9747-1645
- URL
- basecampcoffee.wixsite.com/1445
中川村のシンボルで、素晴らしい眺望を
伊那山脈の最西、中川村の北東に位置する標高1,445mの山。標高はさほど高くないが山頂には360度の大パノラマが広がっており、戦国時代には武田信玄の狼煙台として利用されたとか。中央アルプス、南アルプス、眼下に伊那谷全域を一望するその壮大な眺めは圧巻の一言。山頂には『天空のキャンプ場』と呼ばれる無料のキャンプスペース(要予約)があり、雲海、夕焼け、星空、夜明けと、時間帯によって刻々と表情を変える風景を堪能できる。「中川村のシンボルともいえるスポットで、とにかく眺望が素晴らしいんです。山頂まで車道が通っているので(冬季は積雪・凍結により閉鎖)、手軽にアクセスできるのも魅力。この絶景をのんびり楽しんでもらいたい」
- 住所
- 長野県上伊那郡中川村大草1636
- 電話
- 0265-88-3001
- URL
- go-nagano.net/topics_detail6/id=587
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※この撮影は2019年10月に実施され、一部加筆修正した記事になります。なお、5月11日現在、全国の緊急事態宣言を受けまして、長野県では「外出自粛の要請」、「県域をまたいだ移動自粛の要請」を中心とした措置を実施しています。まん延を食い止めるため、該当期間中は、読者の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
事態が収束し、自由に移動できるようになったときには、旅先の候補として「伊那谷」を検討いただければ、編集部としては何よりです。
南北に50km、東西に10kmという広大なエリアに、山岳エリアや川、里山と多彩な魅力を凝縮した伊那谷。範囲が広い分、そこに点在する村の魅力も実にさまざまだ。中でも、”日本の原風景”とも謳われる美しい里山で知られるのが中川村。中川村の自然の恵みをジビエ料理で発信する『ヤマドリ食堂』の高橋詩織さんが “日本で最も美しい村”をナビゲートする。
Text by Ryoko Kuraishi