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2023.05.30

市場で鍛えられた長靴は、フィールドでも活躍 #編集部員のクルマの中 by Toshiya Muraoka

白底付大長(白ウロコ/天然ゴム底)/伊藤ウロコ

移動とヒトのライフスタイルメディア『noru journal』の編集部員・スタッフたちオススメのカーアイテムとは? どんなプロダクトを乗せてクルマを走らせているのだろうか。「#編集部員のクルマの中」をのぞいてみよう。

今回、クルマの中のアイテムを紹介してくれるのはライターの村岡俊也。

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魚の脂ですべらない耐油底と、多用途の天然ゴム底が売り

築地市場で様々な店や人に取材をする機会があり、取材後に購入したのがこの長靴だった。当時の〈伊藤ウロコ〉は築地場内にあり、市場で働く人々の多くが、この長靴を履いていた。「何年くらい使えますかね?」と思慮の浅い質問をすると、「どれくらいの頻度で履くの?」と聞かれた。「月に数回、釣りに行くくらいです」と聞くと、少し呆れたように「それならもうずっと履けるよ」と言われた。言外に「市場で鍛えた長靴を舐めるなよ」という意味が含まれ、事実あれから10年近く経っているが、まったくヘタっていない。むしろゴムが馴染み、使いやすくなっているように思う。一生の友と言える長靴。
白い三角形のマークから、通称“白ウロコ”と呼ばれる長靴には、魚の脂ですべらない耐油底と、多用途の天然ゴム底がある。私は汎用性があり、アウトドアでも使える天然ゴム底を使っているが、ヒールのように靴底が高くなっているために底冷えも防いでくれる。〈伊藤ウロコ〉は現在、築地から豊洲へ移転して営業中。

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ライター:村岡俊也

鎌倉市出身、在住。旅とその土地の記憶を一つのテーマに執筆を行う。著書に、アイヌの木彫り職人を取材した『熊を彫る人』(小学館)、新橋駅前のビルをルポした『新橋パラダイス 駅前名物ビル残日録』(文藝春秋)など。

乗っているクルマ:Volkswagen クロスポロ 2008年式
好きなドライブ:アラスカやテキサスの広大な土地で、スピードを出しているのに、進んでいるかどうかわからなくなるようなドライブ。

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白底付大長(白ウロコ/天然ゴム底)
価格:15,620円(税込)

■商品詳細
URL:ito-uroko.shop-pro.jp/?pid=160441758

[素材] ゴム
[原産国] 日本
[サイズ] 24.0/24.5/25.0/25.5/26.0/27.0/28.0/29.0 (cm)

SHOP INFO
取り扱い:伊藤ウロコ
URL:ito-uroko.shop-pro.jp

Photo by Yasuma Miura