暦の上ではもう秋なんて、信じられないくらいまだまだ暑い、暑すぎる。そんな記録的酷暑の夏いかがお過ごしですか。辛い暑さの中でも、輝く太陽の下のドライブは、眩しい思い出になったりするから、やめられない。が、この灼熱。車中は、急激な温度上昇や、強い日差しに長時間さらされたりと、熱中症のリスクも非常に高い。しっかり対策して、苦い思い出にならぬようにしたいもの。
というわけで今回は、noru編集部員たちの『#猛暑のドライブ必携品』を各人の暮らしやスタイルに沿ったテーマ別で紹介する。
東京と長野を行き来する暮らしを送る編集長・村松が紹介するのは、「夏の車内や旅行鞄に常備しておきたい」という万能アイテム。
「ある機能に特化した道具は言うまでもなく便利なのだけど、kittaのshikifuのようなアイデア次第、使う人次第で様変わりするものと出合うと、心地よく脳天を撃ち抜かれたような気分になる。“弘法筆を選ばず”ではないですが、そもそも道具とは、使い方次第である。そう気付かされる。ここで紹介するshikifuという布は、琉球藍を初めとする植物染色によって、人の手で一つ一つ丁寧に染められた布。ある種、工芸品のようなものだと思っているので、実は携帯しているだけで気分がアガるものでもある(村松亮)」
使う人のアイデア次第で姿を変える布
shikifu=色布は、半分に畳むと正方形になる、サイズでいうと、幅1150mm、長さ2300mmにも及ぶ大きな布です。非常に薄地でいて、触り心地はとてもしなやかなので、クーラーのかかった真夏の車内で子どもたちが寝てしまった時に、おくるみのように肌掛けするものとして重宝しています。shikifuを購入すると、付いてくるハンドブックのような冊子にも掲載されていますが、この大きな布は、こうした肌掛け用に限らず、風呂敷として、または両端を結ぶことでバッグのようにもなり、ときには頭に巻くターバンなど、使い方次第で、さまざまな場面に活用できます。
とてもコンパクトなので旅行鞄に一枚入れておくことはもちろん、車内に常備しておいても幅はとりません。
なお、このshikifuをはじめ、kittaから発売される衣服たちは、ディレクターの橘田優子さんがスタッフらと一緒に、自分たちで栽培、製造した琉球藍や沖縄の植物を中心に様々な植物の枝葉、樹皮、根などを用いて染色をおこなっているそうです。薪の火や発酵の技術を用いて染めることも大切なプロセスの一つとし、長く使い続けるために、染め直しのサービスも行っています。
shikifu
■商品詳細
価格:¥17,600(税込)
商品URL:https://kittaonlinestore.com/items/66d17d9d16b4e90557faa680
[ファブリック]Organic Cotton生産地・EGYPT/織地・兵庫県 Dye:琉球藍、矢車玉
[サイズ] 幅1150mm×長さ2300mm
[染料について]
⚫︎琉球藍
kittaで栽培から染料作りまで行っている琉球藍(キツネノマゴ科)。年に一度、夏至の頃に刈り取り、泥藍と呼ばれる泥状の染料を製造する。藍の歴史は古く、西アジアでは紀元前6000年頃から藍が使われていたと言われ、エジプトでは紀元前2400年のものと思われる藍染めの糸が織り込まれた麻布が発見されている。漢方や民間療法の薬としても古くから使用されている。薄い水色から濃い青までの様々な青をこの染料で染めている。
⚫︎矢車附子(矢車玉)
本州、四国、九州に見られる落葉性小高木。球果を用いて染色する。少し緑味のグレイから黒が染まり、kittaでは琉球藍の上に染め重ねて鉄紺や黒を染めている。
[製品について]
kittaでは工場での機械的な染色ではなく、薪の火で煮出した植物染料や自家栽培した藍を発酵の技法を用いて一枚づつ染色しています。作業工程で生まれた多少の色ムラに関してご了承の上お買い求め下さい。又、商品の画像につきましてはできる限り実物に準じたものを掲載しておりますが染色の特性上写真とは多少の誤差がございますのでご理解下さい。
SHOP INFO
取り扱い:kitta
URL:kittaofficial.com
IG:@kittaofficial
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村松亮 (むらまつりょう)
東京-伊那谷-御代田の3拠点を移動しながら暮らす。会社・編集部は東京なので、週2~3回は出稼ぎに。2022年より、家族と米作りを始めました。
IG:@ryomuramatsu