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2025.02.06

山で花を摘むフローリストの“思い出をのせるもの”

静岡県御殿場にて、花屋〈フローリック〉を経営するフローリストの勝亦恵梨華さん。生まれは東京西東京市。幼少期より近くの山に入り、新しい植物を探しに行ったり、食べられるお花を見つけては収穫し天ぷらにして食べてみたりして育ったという彼女の夢は『お花屋さん』だった。夢であった花に携わる仕事に就き、必死になって働いていた中、突然起きた新型コロナウイルスによる緊急事態宣言。目まぐるしい日々を送っていた自分に、改めて花や植物とどう向き合うべきか考え直すきっかけを与えてくれたという。業界の課題である大量生産・大量廃棄の解決に、自分のこれからの人生をかけることを決意し、同年8月に夫の故郷である御殿場市に移住し、自身のお店〈フローリック〉をオープンさせた。
現在は、自分で育てた花や近隣の山から採取した植物たちを活かし、プラスティックの包装材は使用せず、切った茎もコンポストすることで、ゴミを出さない環境に優しい花屋を営んでいる。
日々、店頭に並べる植物との出会いを求め、山を訪れる勝亦さんにとって、大切な商売道具である愛車が「NISSAN ラシーンフォルザ」。1994年に発売されたラシーンはいわば元祖SUV。ラシーンの特徴でもあるカクカクしたデザインに一目惚れし狙い撃ちで探した1台。鹿にぶつかりそうになったり、川に落ちそうになったりと、アクシデントもつきものだという山での走行も共に乗り越えてきた安心の四駆。そんな愛車は彼女にとって“思い出をのせるもの”。花を見つけ、触れ、食す時間は自分をニュートラルな感覚にさせてくれるという勝亦さん。自然環境が育んだ植物たち、その香りと共に、一期一会な一輪との思い出が積まれていく。

#196勝亦恵梨華

age39

出身地

東京都

現所在地

静岡県

職業/肩書き

フローリスト

SNS/HP

IG:@frolic____

車種

NISSAN ラシーン フォルザ 1990年式

カスタマイズ有無

リフトアップ、全塗装

月間走行距離

約2,000km

クルマに求める要素(%)

普段、どのような用途でクルマを使っていますか?

仕事で山に仕入れに行く時。家族とスキーやフェスに行く時。

このクルマの好きなところ

かっこいいところ。

ひとつ改善できるとしたら

積載量

憧れのクルマは

テスラ

あなたにとってクルマとは

思い出を乗せるもの。

photo by Misaki Takahashi / text by Kota Hara