都内にある有名な自然食レストランに、ボランティアスタッフとして関わったことから食や農業に興味を持つようになったという宇野宏泰さん。レストランが取引する生産者を紹介してもらい、1年をかけて全国30軒以上の自然農家を訪ねてまわった。最後に訪れた会津美里町の〈自然農法 無の会〉は、江戸時代から受け継がれた先人の知恵と現代的な有機農科学理論を組み合わせ、独自の循環農法を提唱する革新的な生産者だが、代表の児島徳夫さんの考えに触れて衝撃を受け、会津への移住を決意。今年2月から〈自然農法 無の会〉に参画、有機栽培や伝統農法を学びながら経営の建て直しにも携わっている。
農業を学ぶなかで、命や自然への思いを深めている宇野さん。農業だけでなく環境教育にも携わっており、文字通り日本全国を飛び回る日々だ。「会津から鳥取へクルマで移動する、なんてことも珍しくありません」といい、月間平均走行距離はなんと6,000km超! 長距離移動を共にする愛車が、「HONDA フィット」である。「モノに対して愛着は持たないようにしている」というが、「フィットは静かな相棒」という言葉に、“足”に対する信頼を垣間見た。
#061宇野宏泰
age28
出身地
東京都
現所在地
福島県会津美里町
職業/肩書き
buho代表、有機農家、ライター、プロデューサー。「自然農法 無の会」所属。
SNS/HP
HP: 自然農法 無の会
INSTAGRAM: @tain0tataki
車種
HONDA フィット 2012年式
カスタマイズ有無
カスタマイズはしていない
月間走行距離
6,000km
クルマ遍歴
HONDA フィット (2020年9月-2021年2月)→
HONDA フィット (2021年2月〜)
※二駆のフィットから四駆のフィットに買い換え
クルマに求める要素(%)
普段、どのような用途でクルマを使っていますか?
オンオフを問わず移動手段。
このクルマの好きなところ
コンパクトなサイズ感ながら荷室の容量がほどほどで車内空間が快適で、かつ、燃費もそこそこ良くて……そんな条件にかなうハッチバックのクルマを探していました。まだ免許を取ったばかりでフィット以外のクルマを運転していないので比較しづらいのですが、フィットはハンドルのとりまわしもよく、運転しやすいクルマだと感じています。
ひとつ改善できるとしたら
加速性。
憧れのクルマは
馬力があって燃費がよく、車内泊向きのクルマ。中古もしくは新古車しか買わないと思うので、縁があれば……。
あなたにとってクルマとは
クルマは移動手段であり、生活必需品です。自分が一人でいられ、仕事のことを考えなくてもいいオフの時間をもたらしてくれる存在といった意味で、ありがたい存在です。長時間のドライブの際はオーディオブックをよく聞くので、読書の時間を提供してくれる存在でもあります。
とはいえ、クルマそのものに特別な愛着はもっておらず、運転が大好きというわけでもありません。自分に対してなにか喋りかけてくるわけでもなく、それでいて自分が行きたい場所に連れて行ってくれる、“静かな相棒”です。
photo by Mitsugu Uehara text by Ryoko Kuraishi