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2023.03.08

西海岸カルチャーが受け継がれる“移動する文化財”

洋服のデザイナーとして、原材料からこだわった日本製のプロダクトを中心に、モノ作りからブランディングにまで携わる馬場賢吾さん。外国車好きの父親の恩恵を受けて、子どもの頃からBMW、VW、SAAB、アウディなどたくさんの車種に乗らせてもらっていたそうで、その経験が、今の馬場さんのモノ選びにも影響しているのだという。
初めて自身で所有したクルマは「JEEP ラングラー」。アウトドア好きなこともあり、2人目の子どもが生まれてからは少し手狭と感じるように。かっこいいファミリカーは何だろうと考え行きついた答えが「Volkswagen ヴァナゴンT3」だ。デザインのかっこよさはもちろんのこと、70〜80年代の西海岸カルチャーが受け継がれているところに惹かれたという。現在の愛車に辿り着くまでは、探し始めてから約1年、それからエンジンオーバーホールとカスタムを施し、納車までトータル約2年という長い道のりだった。“古い車なので、多少の故障はつきもの。だけど、納車まで待った分、この先も大事に長く乗っていきたい”と思っているそう。
T3はポルシェと同じリアエンジンで、リアドライブ車。古いクルマだが、意外なほどに乗り心地がいい。ルーフテントを装備し、後部座席はフルフラットになるため、車中泊も家族4人快適に過ごせる。愛車は、馬場さんのモノ選びのこだわりと、家族との豊かな時間を全て叶えてくれている。

#102馬場賢吾

age43

出身地

東京都

現所在地

東京都渋谷区

職業/肩書き

自営業/デザイナー

SNS/HP

Instagram:@kengo_baba

車種

Volkswagen T3ヴァナゴン

カスタマイズ有無

・クラシックバンパー
・インチダウンしたホワイトリボンタイヤ
・YAKIMAのルーフキャリア
・サイドミラー
・ポップアップテント張り替え
・ARBサイドオーニング

月間走行距離

約800~1,000km

クルマ遍歴

Jeep ラングラー (2017年〜2021年)→
Volkswagen T3ヴァナゴン (2021年〜現在)→

クルマに求める要素(%)

普段、どのような用途でクルマを使っていますか?

・仕事の打ち合わせ
・撮影
・移動
・レジャー(旅行、キャンプ、温泉、他)

このクルマの好きなところ

デザイン、機能、歴史、カルチャー、自分の趣味、全てにおいて納得できるクルマだと思っています。映画などにもよく登場する70〜80年代のUS西海岸カルチャーを色濃く継承しているクルマだと思います。(サーフ、スケート、音楽、ヒッピー、他)
また、T3はポルシェ博士が晩年乗っていた車種でもあり、エンジンシステムから、内外装ともに細部まで拘ったバウハウスデザインが気に入っています。左ハンドルのマニュアル車というところも、一般的なクルマとは違う点なので、運転を楽しんでいます。

ひとつ改善できるとしたら

しいてあげるなら、エアコン、ヒーター関係ですが、大型バッテリーを積んでいるので、停車中に使用する別付けのエアコン、ヒーター関連を充実していきたいです。

憧れのクルマは

Volkswagen タイプIIIバリアント
Chevrolet ベルエア ワゴン
Steyr-Daimler-Puch 1500A

あなたにとってクルマとは

自分の趣味やこだわりを表現するプライベート空間

photo by Kenichi Muramatsu