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2023.05.23

相棒であり部屋であり“自分が反映される存在”

熊本市民の憩いの水辺“江津湖”にほど近い神水(くわみず)で、1席だけの美容室〈tomoni〉を営む清水誉夫さん。ひとりひとりの個性にしっかりと向き合い、“トモニ”その人らしさをつくることを心掛けている。古い店舗をリノベーションしたシンプルで広々とした店内には、同じ歳のSR500とトライアンフ900も鎮座。最近ハマっているキックボクシング用に、シャンプー台の横にサンドバッグを吊るしてある。美容師という仕事も楽しみのひとつであるという清水さんのパーソナリティーが、空間全体に溢れる。
そんな清水さんの愛車は1992年製の「MITSUBISHI ジープ」。無骨なのに愛嬌のある丸目ライト。働くクルマの色気みたいなものに惹かれて、ノーマルに近い車両を探して購入した。シルバーのボディもお気に入りだ。純正マフラーと背面タイヤを装着すれば、念願のフルノーマルなスタイルに戻る。ワイルド系ではなく、あくまで都会的に日常の足として乗りこなしたいので、幌を外すことはない。しかも幌が劣化しないように、最近屋根付き駐車場のあるマンションに引っ越したという過保護っぷりだ。
“乗り心地も良くはないしエアコンもないですけど、機能性を追及した無骨なデザイン。コックピットのようなハンドル周り。電子部品ゼロのアナログ感がたまらないです”。エンジン・街・風の音を聴きながら運転することが癒しの時間でもあるので、音楽をかけることはないという。“一応AMラジオは付いてますけど、良く聞こえないんですよ(笑)”。
清水さんにとってクルマとは、相棒であり部屋であり、自分が反映される大切な存在なのだ。目下の心配事は初めて迎える夏を、ともにどう乗り切るかだ。

#113清水誉夫

age40

出身地

熊本市神水

職業/肩書き

tomoni オーナー

SNS/HP

Instagram:@tomoni_tko

車種

MITSUBISHI ジープ J53 1992年式

カスタマイズ有無

前オーナーさん達がカスタムしていたのを純正に戻していってます。あとは背面リアタイヤが手に入って、サイド出しマフラーを純正に戻したらほぼフルノーマルになるのですが、今の形もスッキリしてて気に入ってるので、今はこのまま乗ってます。

月間走行距離

約1,000km

クルマ遍歴

SUZUKI ジムニー JA12 →
TOYOTA ハイラックスサーフ →
TOYOTA iQ →
NISSAN エクストレイル N31 →
TOYOTA FJ クルーザー →
SUZUKI ジムニー JB64 →
MITSUBISHI ジープ J53

約1年半で乗り換えてるので期間ははっきりわかりません。

クルマに求める要素(%)

普段、どのような用途でクルマを使っていますか?

通勤で使うのとプライベートの移動。休みに家でじっとしてることがないので基本的にクルマで過ごしてる時間が長いと思います。

このクルマの好きなところ

フォルムと丸目と、無骨さとポンコツ感のバランスが秀逸。インテリアのコックピット感や人とかぶらないところも最高。ガタガタするし乗りにくさはすごいですが、今のクルマにないアナログ感がたまらないです。エアコンがないので、問題は今年はじめて迎える夏をどう乗り切るか。なにか工夫できないか模索中です。

ひとつ改善できるとしたら

後付けエアコンがつけられたらうれしい笑

憧れのクルマは

ないです。クルマもバイクもその時乗りたいと思ったものに乗る。

あなたにとってクルマとは

趣味。生き方。その人を表す人となり。

photo by Shimoda Shinji