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2024.02.14

レコード好きが体現する、アナログを楽しむバンライフ

バンとキャンプ遊びを発信する〈Vancamp Japan〉メンバーで活動する“カルマン”こと、石渡尉浩さん。その愛称のとおり外国車が好きで、22歳の頃乗っていた「1967年式カルマンギア」が由来だ。現在の愛車は車体の全長が長い「MAZDA ボンゴブローニイ」。後部座席の広く保たれたスペースがお気に入りで、座ると天井高ギリギリの椅子と脚のついたレコードプレイヤーがカルマンさんの代名詞。無類のレコード好きだというその日常は、“このクルマでは寝ているかレコードを聴いているだけ”と、買ったレコードを車内で聴くのが日常のルーティンであり、このクルマの目的なのだそう。以前はキャンプもDIYもハマっていた経験もあるというが、アウトドアブームへの対抗心もあって“DIYしない”を模索し、スペースを自由にカスタマイズできる究極の趣味部屋に行き着いたそう。“コンテナの上に長板を置いたらベッドにもなるし、展開すれば椅子にもテーブルにもなる”と、手を加えずに楽しんでもらうことが〈Vancamp Japan〉での役割だという。敷居を下げてバンキャンプを楽しんでもらいたいというその試みは、アナログな時代に育ったからこそなのだとか。自身が行うワークショップでは、カセットテープでキーホルダーを作る“マキモドシ”を企画し、昭和に育った世代ならではの遊び心をカタチにしている。あの頃はひと手間と感じた巻き戻し。クルマも物も、不便や無駄に思える余白にこそ価値を見出し、世代を超えて楽しんでくれたらと願っている。

#154石渡尉浩

age57

出身地

神奈川県

現所在地

埼玉県

職業/肩書き

会社員/メディアデザインリーダー

SNS/HP

IG:@calman8papa

車種

MAZDA ボンゴブローニイ 2007年式

カスタマイズ有無

天井・床のウッド化、ロールカーテン設置、レコードプレーヤーとラジカセ、モニター設置で音楽も映画も仕事もこなす究極の趣味部屋にカスタム。

月間走行距離

約700km

クルマ遍歴

1967年式カルマンギア (1988年〜1990年) →
GMC サファリバンボイドカスタム (1990年〜1994年) →
Volvo XC70 (2017年〜2019年) →
MAZDA ボンゴブローニイ(2019年〜)→

クルマに求める要素(%)

普段、どのような用途でクルマを使っていますか?

普段の足として使っていますが、クルマよりも部屋として使う事が多い。家でも駐車場(クルマの中)で音楽を聴いたり、映画観たり、呑んだり…それはキャンプ場に行っても同じで、キャンプ場に部屋を持って来た感覚です。

このクルマの好きなところ

Brawyは全長が長いので、ベットや棚を置いても遊びのスペースを作る事が出来る。その無駄なスペースが好き。レコードプレーヤーやコンテナに足を付けても置く場所があるのが素敵!

ひとつ改善できるとしたら

天井の高さですかね、中で立てたら嬉しいですね。

憧れのクルマは

・普段の足としてOZ MotorsのE-BUG (ビートルのEV車)
・遠出にVolkswagen T6 California Ocean

あなたにとってクルマとは

部屋であり、表現の場であり、仲間と語りあう場でもあり、新しい出会いのコミュニティーツールである。

photo by Shinji Yagi