静岡県富士宮市に暮らす会社員の佐藤優多さん。アウトドアと旅行が大好きで、休みの日はクルマを走らせ登山やパックラフト、バイク、SUPなどを楽しんでいる。自らを“せっかちな性格”と表し、とにかく時間を有効的に使いたい佐藤さんにとって、遊びと車中泊は切り離せないもの。移動がスムーズな金曜日の夜にETC平日割引を使って目的地へ向かい、土曜日は早起きして朝から遊びに没頭する。そのため、これまで乗り継いだクルマは全て車中泊仕様に手を加えてきた。今の愛車は「Mercedes-Benzトランスポーター312d 1998年式」。以前所有していたキャンピングカーは、レイアウトが決まっているため中をいじるのにも制限があったことから、がらんと箱形のままのクルマの方が自由度も高く、誰ともかぶらないだろうと今の車種を探し始めた。狙いを定めて１年が経った頃、４万２千キロと走行距離の少ない中古車が売られているのを発見し購入。DIYが得意な佐藤さんが友人の手を借りながら、内装を作り上げた。“アウトドア道具を全部積めて、遊んだ後、片付けは帰ってからと膨らましたボートもそのまま入れて帰れるのがすごくいいですね。車内で立てるのも気に入っています”。乗るクルマは変わっても、免許を取った時からやっていることはずっと変わらないという佐藤さんにとって、“クルマはアウトドア道具の一部”なのだ。