地元の鹿児島県で、デザイン会社代表を務める〈Judd.〉の清水隆司さん。東京での暮らしを経て28歳で地元へUターンした清水さんは、若い時には分からなかった鹿児島の楽しさを再発見し、その魅力を県外の友人にも伝えたいと思うようになった。そして、デザイン仕事の傍ら、2009年ローカル情報を発信するフリーペーパー〈Judd.(ジャッド)〉をリリースし、また鹿児島のクラフトフェア『ash』を主催するなど、活動の規模も年々広がっている。さらに2021年には、“Driving With Craft”をテーマに鹿児島の作家さんと制作するカークラフトブランド〈HIGHWAY〉をスタート。既存のカーアクセサリーで欲しいものが見つからなかった経験から、自分のクルマに置きたいものを作ろうと同じく南九州出身のイラストレーター、オカタオカさんと共に立ち上げた。大の旧車好きという清水さんの愛車は、20代の頃から憧れ、2年程前にコレクターから購入した「Mercedes-Benz w123 300D 1985年式」。もう一台長距離移動用として所有する「BMW 218d」と乗り分けているという。子どもも成長し、ひとり時間を過ごせるようになってきた今、温泉やサウナに出かけたり、道の駅を散策したりと、好きなラジオを聞きながらドライブする時間が贅沢なのだという。愛車であちこちへ足を運び、“いいもの”との新しい出合いが、清水さんの鹿児島愛をさらに深めていくのだろう。