セレクターを変えながらお届けしている連載企画「#これからの時代に役立つクルマ旅ギア紹介」。今回愛用品を紹介してくれたのは、プロダクトデザイナーの熊野亘さん。“実生活を豊かにするデザイン”をフィロソフィーとする熊野さんがデザインに携わり、そして実際に日常生活で使用しているモノをピックアップし、作り手・使い手としての想いを伺った。

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select by スタイリスト 平健一
select by noru journnal編集長 村松亮
select by バンライファー小濱潤平
select by neru designworksデザイナー neru
select by インスタグラマー YURIE
select by キャンパー issei
select by 建築家 岡田宰
select by クリエイティブ・ディレクター 田中嵐洋
select by イラストレーター オカタオカ
select by Judd.代表 清水隆司
select by 焚き火マイスター 猪野正哉
select by プロダクトデザイナー 熊野亘

週の前半は武蔵野美術大学の教壇に立つために、月曜の朝に2時間半かけて東京へ移動し、水曜日の夜にまた長野県御代田の自宅に向かうという、2拠点生活を送る熊野さん。生活の足となっている95年式ランドクルーザー・プラドとの移動時間は、彼にとって思索に耽る大切な時間。2つの拠点を行き来する生活から、心地よいデザインが生まれている。

キャンプチェアにより優れた快適性を

前モデルから座面角度を見直し、スムーズな立ち座りを追求した〈THE NORTH FACE〉のキャンプチェア。スリムに収納できる中央集約型のフォールディングタイプで、使用時も収納時もスタイリッシュ。フレームには軽量なアルミ素材を使用し、アルマイト処理により耐腐食性と耐摩耗性を向上させたほか、アームレストまで一体化した曲げ加工で仕上げることで剛性も高められている。また、ファブリックには1680DのCORDURA®バリスティックを使用することで、アウトドア使用で求められる耐久性と快適性を実現した。

「2018年ごろからTNFのハードウェアの企画に関わらせていただいていて、キャンプだけでなく家のインテリアとして使えるようなデザインをそれぞれのアイテムに落とし込んでいます。このハイチェアは、もともとTNFが作っていたモノをベースに、より座り心地を良くするためにプロポーションを変えたり、各パーツを見直して、最良だと思える形に変えたり、耐久性のために素材を改めたり、そういった細かな監修を担当しました。

深く腰をおろせてくつろげるのに、立ち上がりやすいのも好きなところ。御代田での暮らしではなるべく生活の場を外にしようとしているんですが、外で過ごすときはいつもこのキャンプチェアを使っています。 (熊野亘)」