travel

2022.09.16

#11 家族間のコミュニケーションツールとしてのクルマ旅
by 小潤平

ガイドブックやメディアに載っていない自分だけのロードマップを作る旅。この連載は、そんな“自分らしいクルマ旅”のススメを、多拠点生活をおくる人や、地方在住者、移動が日常にある人など、日本のさまざまな土地で根を下ろす人々に聞くもの。今回は神奈川県の旅を、フリーランスデザイナーである小濱潤平さんが紹介してくれる。

ガイドブックには載っていない旅のススメ| 連載「自分らしいクルマ旅」記事一覧

» 自分らしいクルマ旅

娘とふたりで行く、“こズルい”車中泊の旅

潤平/フリーランスデザイナー

area:日本各地

海外のバンライフカルチャーに興味を持ったことをきっかけにジムニーから乗り換えたバンを車中泊仕様にするべく、DIYで車内のクラッシュ&ビルドを重ねているという小濱潤平さん。家族でアウトドアライフを楽しむ小濱さんにとって、子どもとの旅にはクルマ移動がベスト。

「子連れ旅にはハプニングがつきものですよね。予期せぬことが起こるたびに、電車や宿の時間を気にしなくてはいけないというのは正直しんどい。くわえて荷物も重い。それが、クルマ移動、車中泊っていうだけで親の負担は大幅に減るし、ひいては子どものストレスも減るということに繋がるはず。それに同じ空間で同じ時間を過ごして体験の共有ができるクルマ旅は、家族間のコミュニケーションツールとしても、とても身近で最適なものではないかと考えています」

今回小濱さんが提案してくれたのは、パパと娘で楽しむ1泊2日の弾丸車中泊旅だ。

「ぼくの旅のテーマは、“ラクして楽しむ”。せっかくの旅なのに些細な事で叱ってしまったりケンカなんかしてしまってはもったいない。だから、頑張らないのがポイント。食事はあえて子どもが喜ぶファミレスを選んでみたり、ママには内緒で甘いものを食べまくったり、夜ふかししたり。頑張ってキャンプ飯を作ったりテントを張ったりしなくても、クルマの中で過ごす時間を楽しく快適にすることができます。

手を抜けるところは抜いて、こズルくいいとこどりしてふたりの仲を深めてください。親子に限らず、彼と彼女のふたり旅でも、愛犬を連れての一人と一匹の旅でも様々な関係性の「ふたり旅」を楽しんでもらいたいですね」

 

神奈川県愛甲郡

01.RVパーク中津川

電源付き。川の音と焚き火の揺らぎを楽しめるRVパーク

神奈川県の愛川町にあるRVパーク。首都圏からだとドライブ時間が短い分、寄り道したり遊びにも時間がとれます。
すぐ脇を流れる中津川で川遊びをしたり、双眼鏡を持っていればデッキからの野鳥観察もオススメです。都会ではなかなか見ることのできない野鳥も多く、鳥博士として子どもからリスペクトの眼差しでみられるかどうかはパパの知識次第。だからしっかり予習していきましょう(笑)。

そして、このRVパークの1番の魅力として挙げられるのは、なんといっても焚き火ができるということ。遊び疲れた子どもを早々に寝かしつけた後は、川の音をBGMに、炎のゆらぎを眺めつつ、しっかり自分だけの時間を楽しむこともできます。

さらに電源付きなので、夏はポータブル冷蔵庫を持ち込んだり、冬は電気毛布を使用したりと「ラクして楽しむ」ために、付属設備をフル活用するということも忘れずに。翌日はのんびり出発して、宮ヶ瀬ダムでピクニックを楽しんだり、道の駅清川でママへのお土産を選んだりと、近場だからこそ帰宅を焦らず、ゆっくり遊んでから帰路につけるのもいいですよね。

住所
〒243-0307 神奈川県愛甲郡愛川町半原125-1
URL
nakaturvgreenclub.jimdofree.com


出典元:HP nakaturvgreenclub.jimdofree.com

 
 

静岡県富士宮市

02.ふもとっぱら

富士山の雄大さを感じながら過ごすキャンプ場

少し遠出しての車中泊キャンプなら静岡県富士宮市のキャンプ場、ふもとっぱらへ。ママはお留守番なので、当然すべての準備はパパが一人で。そんなときにテントを張って、炭に火をおこして…、と子どもを気にしながらこなすのはとても大変だし、なにより準備に時間がかかるし疲れるし、子どもと一緒の時間を満喫できない。だからキャンプ場で車中泊。リアハッチを開けたらサッとタープを広げて、カセットコンロでお湯を沸かす。スマート。高価なキャンプギアなんかなくても子どもは気にしません。食事はカップラーメンでもレトルトのカレーでも、外での食事というだけで子どもは喜びます。夜は二人で焚き火を囲み、マシュマロを焼くのも楽しみの一つ。遠出して滞在時間が短くなる分、現地での作業量を減らしラクして楽しみましょう。目の前にそびえ立つ富士山の雄大さを感じながら過ごす時間は、きっと子どもの目にも焼き付いて何物にもかえがたい良い思い出になると思いますよ。

住所
〒418-0109 静岡県富士宮市麓156
URL
fumotoppara.net
Instagram
@fumotoppara_official

出典元:Instagram @fumotoppara_official


 
 

静岡県熱海市

03.長浜海浜公園

子連れ旅に、文句のつけようがない車中泊スポット

海を眺めながら、西湘ドライブ。着いた先にはビーチと大型遊具がどっしりかまえる無料の駐車場。もちろんトイレも完備、歩いていける距離にコンビニもレストランもそして温泉まで。子どもと二人で過ごす上で、文句のつけようがない車中泊スポットです。
昼間はビーチや遊具で思いっきり遊んで、早めに温泉へ。夜はレストランで海の幸をいただくも良し、目の前にある「熱海プリン食堂」で甘いスイーツやオムライスを堪能するのもオススメです。
暗くなり、クルマに戻ったら二人で他愛もない話をして、そして波の音を聞きながらそのまま眠りにつく。そんな風にのんびり過ごせる場所。公園の遊具で子どもは喜んで遊び、それを眺めながらパパはベンチで休憩。それぞれが思い思いに過ごせる環境はそう多くないのでとても貴重な場所じゃないでしょうか。

住所
静岡県熱海市上多賀


 
 

山梨県北杜市

04.清里テラス

標高1900mの清涼と絶景を求めて

夏場の暑い時期の車中泊は非常に厄介です。窓をあけると蚊が入ってくるし、かと言って窓を閉めてなんて眠れない。エンジンをかけてエアコンをつけたまま夜を過ごすのはマナー違反。もってのほか。なので、標高が高く涼しい場所を目指して旅へ出ます。
八ヶ岳周辺にはキャンプ場や道の駅も多く、牧場もあるので子どもと訪れるにはとてもオススメの場所です。目的の車中泊スポットへ向かう途中、清里テラスへ寄り道してみてはいかがでしょう。冬場はスキー場として運営している施設ですが、オフシーズンの夏は標高1,900mの山頂にある「清里テラス」まで行くことができます。背の高い針葉樹林に囲まれたリフトに乗って上がった先には富士山や野辺山高原を一望できる大パノラマが。カフェも併設しているので、子どもと二人でパフェやスムージーを堪能しながら自然を感じるというのも素敵な時間です。何より「リフトに乗った」という体験も子どもにとっては新鮮で記憶に残る旅の一コマになるのではないでしょうか。

住所
〒407-0311 山梨県北杜市大泉町西井出8240−1 サンメドウズ清里内
URL
sunmeadows.co.jp
Instagram
@sunmeadows3302

出典元:Instagram @sunmeadows3302

 
 

小濱潤平
フリーランスデザイナー。VANCAMP JAPAN代表。JAC公認オートキャンプインストラクター。バンキャンプの魅力を伝えるべく、SNSを中心に活動するバンキャンパーに声をかけ「VANCAMPER MTG」などの活動も行う。

Instagram:@shonan_vanlife