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2023.03.23 [PROMOTION]

PACK FOR CARLIFE #02 移動中はアイデアに集中できる大切な時間
by Juri Edwards

部屋からクルマ。クルマからそれぞれの場所へ。そんなカーライフをシームレスにつなぐバッグのプロモーションを考えたとき、そのバッグを使ってもらう人たちは「移動することそのもの」に意味を見出している人たちがいいなと思った。

起業家、インストラクター、デザイナー、3者3様の移動ライフを通して「暮らしにおける大切なこと」を浮き彫りにしていくシリーズ『PACK FOR CARLIFE』。彼らにとって移動することは、A地点からB地点へ身を運ぶ手段だけではなく、何か別の意味や目的がある。

移動と暮らしをつなぐ大切なもの | 「PACK FOR CARLIFE」記事一覧

» Juri Edwards

ヨガのあるライフスタイルを日本で根づかせたかった

トレーニングやフィットネス要素を取り入れた〈IGNITE YOGA STUDIO〉で、日本のヨガシーンに新風を巻き起こしたジュリ・エドワーズさん。ヨガとの出合いは、カリフォルニアで過ごした大学時代。ハワイに移住し、ヨガインストラクターとしての活動を始めた。そして、アスレチックウェアブランド〈ルルレモン〉の日本立ち上げを手伝うために、帰国する。当時、スタッフは3人だけ。経験したことのないイベントの企画からマーケティングまで、手探りで何でもやった。


犬の散歩や近所へのちょっとしたお出かけ時に最適なミニバックは、7サイズある中で2番目に小さいサイズのROLL BOSTON SMALL solid(OUTDOOR PRODUCTS The Recreation Store)。

「〈ルルレモン〉は人のつながりによるグラスルーツなやり方を大切にして、それは私の得意分野。コミュニケートコネクターとして、リサーチを兼ねてさまざまなヨガスタジオやジムに行き、繋がりを広げていきました」

そうした中で、日本のヨガシーンに違和感を覚えるようになった。

「偉そうなんですが、ヨガとはこうあるべきものというか、“ザ・ヨガ”なスタジオばかりだと当時は感じていたんです。興味をもったスタジオのレッスンを受けたくても予約が大変だったり、思わぬストレスでしたね。ハワイでは朝5時半からクラスがあって、ノーメイクのままクルマで行ってレッスンを受けられたり、ぽっと空いた日中の時間に行けたり、1日の中にヨガを組み込みやすい環境でした。もちろん、日本はどこに行くにも移動に時間がかかるから仕方のない部分もあるんですけど、もっと自由で、いろんな人が気軽にできるのがヨガなのに、という思いがありましたね」

コロナ禍で拡がったコミュニティ。インスタライブがみんなをつないだ

思いをそのまま自分の中に留まらせず、形にするのがジュリさん。自らのスタジオオープンのために動き始めた。なかなかうまくいかなったが、軌道に乗り始めると一気に進み、2019年、〈ルルレモン〉で自分がオープンを手掛けたショールームがあった原宿に、〈IGNITE YOGA STUDIO〉をオープンさせた。“日本で、新しいヨガカルチャーを作る”と意気込んだが、現実は厳しかった。

「いつでも気軽に来られるようにと、たくさんのクラスを設けたはいいんですが、一人も来なくてクローズということもあって、日本にはまだまだ運動するカルチャーが根づいていないことを思い知らされましたね。クラスの数を減らして、人件費を抑えることは簡単だったけど、それはどうしてもやりたくなかったんです。続けていれば、絶対に人は来ると信じていたので」

そこで、ヨガを習慣化してもらうために、レッスンを受けた回数に応じて、クレンズジュースやルルレモンのウェアをプレゼントする企画を実施。その企画はかなりの成果を上げたが、ほどなくしてコロナ禍に見舞われる。

「最初の緊急事態宣言が出た週末、雪が降っていてすごく静かな日でした。お世話になっている経営者の方から、普段はまったく弱音を吐かないのに『すごく不安だ』ってプライベートレッスンを頼まれたんです。レッスン前と後で、その方の表情が全然違っていて、『誰もが不安になる今だからこそ、ヨガを伝えなければいけない』という使命感に駆り立てられました」

何かをせずにはいられなかったジュリさんが無償で始めたのが、インスタライブでのレッスンだった。最初は3人ほどの参加者だったが、数カ月後には1,500人以上に増えていた。

「毎朝8時、離れて暮らしているお母さんとオンラインで繋がれたとか、ヨガを通してそれぞれの人にコミュニティが生まれていくことに感動しました。結局、私がやりたいことって、ヨガの間口を広げること。〈IGNITE YOGA STUDIO〉でヨガ人口を広げられたら、それでいいんです。フィットネス寄りのスタイルについて、外の人から言われることもありますけど、だから続けられるという人がいることが、ヨガのひとつのスタイルとして受け入れられている証。何を言われても気になりませんね」

クルマでの移動は、アイデアに集中できる大切な時間と空間

インストラクターとして、また経営者として忙しい日々を送りながら、保護犬の活動も行っている。動物愛護団体とインスタライブで情報を発信したり、チャリティTシャツの売上を寄付したり。溺愛する愛犬・ボル子ももともとは保護された犬だった。

「初めて会った時は、目が血走り、よだれを垂らしていて、飼うのは難しいかもと思ったんですが、ほっとしたのか、トライアルで家に来た瞬間からすごくいい子なんですよ。私自身がそうだったんですが、ペットを飼う=ペットショップで買うと考えてしまいますけど、ペットショップを取り巻く実態を知れば、ショップで買いたいとは思わないはず。相性のいい犬を探すのは恋人探しと一緒で、根気と時間がかかります。それに、恋人はお店では買えないでしょう? そんなふうに、保護犬のことを、わかりやすく伝えられたら」

犬と移動するにも、周りに気兼ねせずに済む、プライベートな空間が約束されるクルマが便利だという。

「クルマで過ごす自分一人の空間はすごく好きです。運転中は、絶対に携帯を操作できないですし、移動は考え事に集中できる大切な時間になっています」

ヨガを社会貢献のツールとして使っていきたい

ヨガ以外にも、トライアスロンやサーフィン、スノーボードも楽しむ。そうしたアウトドアアクティビティにもクルマは欠かせない存在だ。

「常にいい状態でいたいんです。私にとっては、身体を動かすことによって気持ちが落ち着くんですよね。めいいっぱい遊ぶから、仕事も頑張れます。逆もしかり。仕事を頑張るからこそ、遊びが楽しい! 新しいことにチャレンジしたい意欲も沸きます」

今後、チャレンジしたいことは何だろう。

「今、〈IGNITE YOGA STUDIO〉の認定講師が約90人いるのですが、インストラクターとして成長するために、活動の場所をどんどん作ってあげたいです。それが、社会貢献にもなれば最高ですね。アメリカではDVを受けた女性たちのためのNPOや刑務所に教えに行くこともあるんです。ヨガは本当に人生を変え、豊かにしてくれる力があるので、社会貢献のツールとしても使える場所を見つけていきたいです」


この日の撮影で運転してもらったのは、JEEP WRANGLER UNLIMITED RUBICON 2.0ℓターボ。愛犬のボル子も同乗し、悪路の走破性に定評のあるクルマながら、街乗りも快適に。幹線道路から入り組んだ路地までを駆け抜けた

Juri Edwards (ジュリ・エドワーズ)
東京で生まれ育ち、大学時代を過ごしたカリフォルニアでヨガに出会い、ハワイ移住後、全米ヨガアライアンスのRYT200を取得。ヨガだけでなく、サーフィン、トライアスロン、スノーボードなど、アクティブな趣味を持ち、フルマラソンはサブ4記録。鉄人レースと言われる長距離トライアスロン、アイアンマンも12時間15分で完走した経験もある。2015年より、日本に帰国。既存のヨガの枠にとらわれない斬新なスタイルが好評で、アメリカで得た世界観を生かし、クリエイティブにイベントやプログラムをプロデュースしながら、ヨガの新しい形を次々と提案し続けている。自身が出演するイベントのプロデュースやアスリートのマインドフルネスコーチとしての活動の場を広げながら、自身のスタジオ、〈IGNITE YOGA STUDIO〉を手がける。
Instagram:@jurikooo

Photo by Kenichi Muramatsu Text by Sakiko Koizumi Movie by Right up Production manage by Yuna Wakisaka Creative produce by Ryo Muramatsu