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noru journal主催の読者参加イベント「NEST CARAVAN」開催!
2023.12.26 [PROMOTION]

noru journal主催の読者参加イベント「NEST CARAVAN」開催!

11月28、29日の2日間に渡り、noru journal初となるリアルイベント、「NEST CARAVAN」を〈FUJI GATEWAY〉にて実施しました。〈Under the Tree Club〉とのコラボレーションにより実現したイベントの模様をレポートします。

「クルマとは “旅する巣(ネスト)”のような存在」――そんな、noru journalのクルマ観からスタートした読者参加型ツアーイベント、「NEST CARAVAN」。自分たちの“ネスト”であるクルマに乗って全国を巡り、ローカルの人々と出会い、その土地の物語に耳を傾けてみようというプロジェクトだ。その第1弾となるイベントが、富士山麓に拠点を構える〈アミューズ〉がプロデュース・運営するレーベル、〈Under the Tree Club〉の協力のもとに開催された。〈Under the Tree Club〉では、さまざまなカルチャーを媒介に、都市と自然をシームレスにつなぐコンテンツを制作している。

愛車とともに〈VANCAMP JAPAN〉チーム、登場!

富士山麓のキャンプ施設〈FUJI GATEWAY〉を舞台にした今回のイベントは、アウトドアアクティビティを交えてのバンキャンプにより、この地ならではの自然や風土を感じてもらおうというもの。それぞれが個性的なスタイルでバンライフを実践している〈VANCAMP JAPAN〉チームのみなさんに、読者としてイベントに参加いただいた。オートキャンプや車中泊と異なるバンキャンプは、クルマを主体にしたアクティビティのこと。テントの代わりにクルマに泊まり、大自然のロケーションを楽しもうというアウトドアの遊び方を発信している。今回は〈VANCAMP JAPAN〉代表の小濵潤平さんほか7名のバンキャンパー&バンライフカービルダーが、富士山北麓の〈FUJI GATEWAY〉に集合。三菱デリカ スペースギアやマツダボンゴ、ホンダアクティトラックなど、それぞれのセンスと美意識に貫かれた自慢のバンライフカー6台が勢揃いした。

富士北麓の森を遊び尽くす、2つのアクティビティ

初日は〈VANCAMP JAPAN〉チームとnoruチームの顔合わせおよびオリエンテーションからスタート。その後、富士山麓の自然を体感すべく、2チームに分かれて〈FUJI GATEWAY〉が提供するアウトドアアクティビティに参加した。ひとつ目のアクティビティはEファットバイクにまたがって森の中を疾走する『RIDEクルーズ』。足ならしに舗装道を約2km走った後に、いよいよオフロードの林道へ。Eバイクは初体験という4名が乗るファットバイクは9段階のギアシフトつきで、悪路も激坂もぐんぐん進む。青空を背景にした冠雪の富士山というランドスケープと、ファットバイクならではの疾走感が相まって、全員のテンションも最高潮に。途中、Eバイクを降りて吉田胎内樹型に立ち寄る。しばし童心に還って洞窟のような樹型探検を楽しんだ。

帰りはコンパスを確認しながら自力で下山。記憶を辿りに南東に向かい、無事、ゴール地点に辿り着いた。参加者のインプレッションを聞いてみよう。

「ストレートの林道の疾走感がとにかく最高」

「このメンバーでクルマ外のアクティビティに臨んだのは初めてということもあり、ひとつひとつの体験が新鮮でした」

「“樹海”と聞いて多少心配でしたが、ガイドのナビゲーションが心強く、想像以上の非日常感を楽しむことができた」

もう一つのアクティビティは、富士山麓の森の自然や動物の生態に詳しいガイドが案内する『TRAIL クルーズ』。『RIDEクルーズ』がアドレナリン全開のアクティビティであるのに対し、こちらはじっくりと森の神秘に向き合う内容だ。ツアーの舞台となるのは、およそ1,000年前の富士山噴火の際、8合目付近から流れ出た剣丸尾溶岩流の上に育まれたアカマツの林だ。林の中を散策しながら、噴火後の植生の移り変わりについてガイドの佐藤厚明さんにレクチャーいただく。ルート上にさまざまな溶岩樹型が現れるので、そのいくつかに分け入ってみた。

溶岩樹型とは、森に流れ込んだ溶岩流が樹木を包み込んだまま冷えて固まり、溶岩の熱によって樹木が消失した跡に残された空洞のこと。ヘッドライトを点灯し、体を横にしながら進んだり、這いずったりしながら、狭く暗い空洞を存分に探索した。途中、小さな溶岩樹型にはまった牡鹿の死骸を発見する。夜間に移動している際、誤って穴に落ちてしまい、ツノが邪魔をして出られなくなったのだろう。

「死骸が小動物や微生物の活動によって土になり、また別の生物を育むという自然のプロセスを間近にできたことは貴重な体験でした。グロテスクと思う人もいるかもしれませんが、生命の営みを知ることができるのは自然体験アクティビティの醍醐味だと思うから、目を背けずに多くの人に見てほしいと感じました」

参加者にとって驚きだったのは、噴火後1,000年経った立派なアカマツの林が、いまだ植物遷移(植物のない裸地からパイオニア植物が定着し、その後、長い年月をかけてその土地にあった植物群落へと移り変わること)の初期にあたるということだった。

「溶岩によって何も無くなった土地から、一体どうやって森が生まれるのか。溶岩の上に苔が生え、苔のうえに一年草が育ち、やがて木が生えて……1,000年かけて少しずつ堆積した土から森がうまれるという、その途方もない時間の流れにただただ圧倒されました」

焚き火を囲んで地元の人々と交流する

アクティビティを終えたら、施設内の焚き火を囲んでアウトドアディナーがスタート。地物野菜や、富士山麓で活動するハーブ農園〈HERB STAND〉のハーブをふんだんに使ったポトフとサラダ、ダチョウ肉のたたきとクレソン、サザエと白菜の鍋、鶏出汁で炊いたお米と野菜を朴葉の上でグリルした『朴葉チキンライス』など、このイベントのために招聘されたシェフによる料理が次々とテーブル上に登場する。ディナーには『TRAILクルーズ』を担当したガイドの佐藤さんや、猟師としても活動する、〈アミューズ〉所属の青木輝さんなど、富士吉田のローカルも参加。焚き火を囲みながら各自のこだわりが詰まったバンのこと、バンキャンプに適したアクティビティのことなどを語り合い、バンキャンパー×ローカルの交流は大いに盛り上がった。

翌朝は、〈VANCAMP JAPAN〉チームのそれぞれのバンの取材・撮影を行った。各メンバーのプロフィールやそれぞれバンの詳細は後日、『PEOPLE』企画内で紹介予定。イベントの終わりには西湖のほとりの根場浜に移動し、全員・全車両で記念撮影を行った。

富士山を眺めながら五感をフルに働かせて自然の中に分け入り、素晴らしい仲間たちと、バンキャンプの未来やオーバーランディングの可能性、クルマとともにあるライフスタイルの醍醐味について存分に語り合った2日間。見知らぬ土地をどこまでもクルマで巡りたい、そんなロードトリップへの気持ちを高め合ったところで、「NEST CARAVAN」第1弾は終了した。

まだまだ続く「NEST CARAVAN」、今後の展開にご期待ください。

photo by 55inc / text by ryoko kuraishi / cooperation: AMUSE ADVENTURE