若手写真家が選んだ四季折々の美しい瀬戸内
藤本遥己/写真家
area:中国地方
医療業界を経て写真家に転身したという少し珍しい経歴を持つ藤本遥己さん。現在は広島県を拠点に、主に広告写真や映像撮影などを担っている。
“相棒であり、仕事のツールでもある”という藤本さんの愛車は「Mercedes-Benz w123」。愛車を通じて新しい出会いがあったり、会話が生まれたりすることも多く、クルマを持つことで自分の世界がまたひとつ広がった。
休日はキャンプへ行ったり、カメラを持ってドライブへ出かけたり。自身のタイミングで立ち止まることのできるクルマ旅は、写真好きと相性がいい。四季折々の自然が美しい瀬戸内をクルマで走らせると気持ちがスッと落ち着くという。
また、旅先でコーヒーやお茶を飲む時間も大事にしているという藤本さんが今回オススメしてくれたクルマ旅では、見てみてほしい景色と共に、ゆったりと心落ち着いて過ごせるカフェを紹介してくれた。
「瀬戸内エリアは天候によっても表情を変えます。曇りや雨の瀬戸内もしっとりとしていてとても素敵なので、天気関係なくドライブを楽しんでほしいです」
広島県
01.聖湖/正直村
湖畔で自然とコーヒーを嗜む、静かな癒しの時間
広島には海を望むドライブスポットがたくさんあるのですが、ここではあえて湖畔へ。島根県との県境、北広島地区にある自然散策が楽しい聖湖。秋の湖面に映し出される紅葉は格別です。湖畔には〈正直村〉というカフェがあり、森と湖に囲まれた水際のオープンテラスでコーヒーを楽しめます。日々の喧騒から離れたゆっくりとした時間を過ごしてみてください。
- 住所
- 広島県山県郡北広島町西八幡原聖湖湖畔
- 正直村 IG
- @shoujikimura.hijiriko
岡山県
02.児島 王子が岳/belk
山頂カフェから瀬戸内一の絶景を
玉野市と倉敷市の間にまたがる瀬戸内海国立公園・王子が岳。標高235mの山頂付近からは瀬戸大橋の全景、そして天気が良ければ四国連山のパノラマが一望できます。崖に突き出した岩の先端から眺める景色は、ドキドキも加わって唯一無二。景色で言えば、僕はココが一番のお気に入りかもしれません。王子が岳山頂付近にある〈belk〉というカフェからは、どこの席からも瀬戸内オーシャンビューが臨め、またコーヒーとケーキが絶品。夕日が沈む時間帯をねらって訪れる人も多いスポットです。
- 住所
- 岡山県玉野市
- belk IG
- @_belk__
- 住所(belk)
- 〒711-0905 岡山県倉敷市児島唐琴町7
広島県
03.尾道/水尾之路
ホッと落ち着く尾道の隠れ家
尾道の路地裏に佇む築80年の日本家屋を改装したカフェ〈水尾之路〉。丁寧に手入れされた建物、アンティークのインテリアに光がやさしく差し込む縁側…。どこを切り取っても美しく、穏やかな時間が流れています。建物の2階部分は、1日1組限定の宿になっているので、尾道へ来た時はぜひ一度宿泊してみてください。恋人を連れていくと喜ばれること間違いなしです。
- 住所
- 〒722-0044 広島県尾道市西久保町15-5
- URL
- mionomichi.com
- @mionomichi
広島県
04.御手洗地区
瀬戸内海に浮かぶレトロな港町
広島観光といえば、尾道や鞆の浦といった有名どころに行きがちなのですが、僕は“the 瀬戸内”といった感じの御手洗地区が一番好きです。江戸時代に風待ち、潮待ちの港町として栄えたという御手洗には、今も江戸から明治、大正昭和初期の建造物が多く残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。江戸時代へタイムスリップするような街歩きを味わってみてください。
- 住所
- 広島県呉市
藤本 遥己 (ふじもとはるき)
写真家。1995年広島県出身。医療業界を経て、写真家に転身。元圭一の下で写真を学ぶ。現在は広告や雑誌、ブライダルなど多岐にわたって活動している。スチール写真だけでなく、ムービー撮影もおこない、 空撮、及びCM撮影、映像編集も行う。
IG:@harukifujimoto