travel

#31 好奇心を満たす、4県跨ぐフルコース旅
2023.12.15

#31 好奇心を満たす、4県跨ぐフルコース旅
by 下村祐太朗

ガイドブックやメディアに載っていない自分だけのロードマップを作る旅。この連載は、そんな“自分らしいクルマ旅”のススメを、多拠点生活をおくる人や、地方在住者、移動が日常にある人など、日本のさまざまな土地で根を下ろす人々に聞くもの。今回は『好奇心』をキーワードとしたクルマ旅をPost Coffeeの取締役/デザイナーの下村祐太朗さんが紹介してくれる。

ガイドブックには載っていない旅のススメ| 連載「自分らしいクルマ旅」記事一覧

» 自分らしいクルマ旅

コーヒー・アウトドア・バイク、デザイナーの好奇心を満たすクルマ旅

下村祐太朗/Post Coffee,取締役、デザイナー

area:千葉/神奈川/山梨/静岡

好みに合わせたコーヒーボックスを定期的に届ける、サブスクリプションサービスを提供する〈POST COFFEE株式会社〉で働く下村祐太朗さん。兄(下村領氏)が代表取締役を務め、兄弟で事業を行っている。今年10月にはオフライン店舗を下北沢にオープン。仕事場兼カフェとして運営しているという。下村さんは取締役でありながら、デザイナーとして、サービスのクリエイティブも担っている。2つの異なるポジションを担い、忙しい日々を送る彼にとって、クルマは貴重な時間をもたらしてくれる存在。

「兄弟で事業を行っているので、平日休日関係なく移動はハイエースが多いです。二人だけのクローズドな空間なので、移動時間も経営会議をできることが最大のメリットです。

乗り物が好きなので公共交通機関もよく使いますが、クルマは自分の意思で速度や向き、目的地を決めることができ、『乗りこなす』という感覚があるところが好きです。」

デザインを生業とする下村さんが現在のコーヒー事業を起業した背景は、趣味で兄と小さなコーヒー屋を経営した経験から。彼の挑戦や行動には常に『楽しそう』や『面白そう』などの“好奇心”がベースとなっている。下村さんの関心はコーヒーやアウトドア、バイクに加え、最近はオフロードにまで増えており、溢れる好奇心を満たすためクルマ旅へと出掛ける。

「好奇心を満たしてくれるのがクルマ旅。時には移動手段として、時には会議室として、時には宿泊場所として、様々な用途となってくれるクルマがあるからこそ、自分の心が動くままに旅に出掛けることができます。」

今回、下村さんが紹介してくれたのは、好奇心をキーワードに千葉から神奈川、山梨、静岡の4県を巡るクルマ旅。

「基本は都内の移動が多く、アクティビティを求めて遠出をします。今回はこれまで訪れた土地の中でも、私の好奇心が特に満たされたエリアを紹介します。千葉から神奈川、山梨、静岡まで幅広く巡るコースで、自然の中で心動く瞬間を楽しんでもらえたらと思います。
私はコーヒーの事業を行っているので、外出する際コーヒーセットを必ず持ち、道中や目的地でコーヒーブレイクをして過ごしています。ぜひそんな『チルアウト』な過ごし方も試してみるのはいかがでしょうか。」

千葉県袖ケ浦市

01.袖ケ浦フォレスト・レースウェイ

都心からのアクセス抜群、本格的サーキット場

東京都心から1時間ほどでアクセスできるサーキット。1周約2.4㎞、14個の多彩なコーナーを備えており、大満足二輪・四輪による各種レース、自転車レースなどの各種イベントにも利用されています。国際自動車連盟(FIA)の規格に従っており、日本自動車連盟(JAF)公認を受けている本格的なコースを楽しむことができます。私はよくオンロードのバイク走行を目的に訪れています。

住所
〒229-0202 千葉県袖ケ浦市林348-1
URL
sodegaura-forest-raceway.com

 

神奈川県三浦郡葉山町

02. 一色海岸

のんびりとした海時間を過ごせる、湘南の白い砂浜海岸

御用邸に隣接した海水浴場。都内からのアクセスも良く、地元の方が多いのでよく訪れています。湘南の他のビーチに比べ、どこか上品さと落ち着いた雰囲気がある白い砂浜の海岸。 アメリカのニュース専門放送局(CNN)が選出した『今年こそ行きたい、世界の厳選ビーチ100』にもランキングされたこともある。のんびりとした“海の時間”を感じられる海岸スポットです。

住所
〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色海岸
URL
isshiki-beach.com

 

神奈川県厚木市

03.猿ヶ島

オフロードの聖地で、“乗りこなす”感覚を楽しむ

神奈川県厚木市の相模川の河川敷にある場所で、オフロードの聖地と呼ばれる地。都内から1時間ほどで行けるのでアクセスが良く、週末に多くのバイクやクルマで賑わいます。オフロード走行を楽しみたいならまずはここに訪れてほしいです。

住所
〒243-0802 神奈川県厚木市猿ケ島

 

山梨県南都留郡

04.本栖湖

富士五湖のひとつに数えられる透明度No.1の湖

キャンプをする際は、よく本栖湖を訪れます。本栖湖は富士五湖のひとつに数えられる湖。
透明度は本州No.1、紙幣に描かれている逆さ富士のモデル地としても有名です。自然を満喫するだけに限らず、レストランやカフェもあり、大自然の中で食事も楽しむことができます。水深があるため、カヤックツアーやダイビングなど、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。

住所
〒409-3105 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖18
URL
yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_4614.html

 

静岡県富士宮市麓

05.静岡県富士宮市麓(ふもとっぱら)

標高830mの広大な草原から眺める、富士山の全景

雄大な自然を誇る富士宮市麓。そのエリアの中でも特に人気なスポットが『ふもとっぱら』です。標高830mの朝霧高原に位置し、キャンプや野外イベントを目的に毎年多くの人が訪れています。最大の魅力はそこから眺める『富士山』。頂上から麓までの全景を眺められ、視界を遮るものもないため、圧倒的な迫力があります。

住所
〒418-0109 静岡県富士宮市麓156
URL
fumotoppara.net
Instagram
@fumotoppara_official

 

下村 祐太郎 (しもむら ゆうたろう)
PostCoffee® CCO/デザイナー
デザイン会社〈HERETIC, inc.〉の取締役、デザイナー、アートディレクターを経営したのち、〈PostCoffee®〉を創業。Webデザイン、アプリデザイン、フロントエンド開発、グラフィック、DTP 、UI/UX 、ムービー、フォトなどあらゆるクリエイティブを駆使し、〈PostCoffee〉の世界観を創造する。過去には渋谷の富ヶ谷で〈MAKERS COFFEE〉というコワーキングコーヒースタンドの立ち上げ、バリスタとして立っていた経験も。好きなコーヒーはグアテマラ、ブラジルの中煎り。時々エチオピアやケニアの爽やかなコーヒーを楽しむ。

IG:@yutaroshimomura

Text by Kouta Hara