アウトドアショップ〈マルキンストア〉ながらキャンパーバンの製作も請け負う〈マルキン製作所〉も営む渡辺金太郎さん。整備士の資格も持つ渡辺さんが披露してくれたのは、『１週間前にシェルを架装したばかり』という軽トラキャンパーだ。スカイブルーのトラックに無塗装木材の組み合わせは、レトロポップでなんともいい感じ。ベース車両は「HONDA TNアクティ 1981年式」、半年前に購入したものだという。
“もともと軽自動車が好きなんです。しかも、ちょっと昭和感漂う古めの軽がいい。自分の好みにぴったりのこれは、いつも手伝いに行っている整備工場で見つけました。オーナーが売るというので、即金で購入。金額？３万円でした”
気に入っているのは、見た目の昭和感とエンジンだ。

“このトラック、『ゴールドウイング』(［キング・オブ・モーターサイクル］を標榜する、スーパーグランドツアラー)に使われていたGL1100の水平対向四気筒エンジンを真っ二つにした、並列二気筒のエンジンが採用されているんです。こんな見た目で、結構走るんですよ”

一方、荷台のシェルも自作で、製作期間は２週間ほど。バンキャンプでつながったビルダー仲間の佐藤優多さんと一緒に作業したもので、天幕で仕上げた天井が特徴的。明り取りとしてはもちろん、春や秋はここを開けて開放感を楽しめる。“昨日、慌てて取り付けた(笑)”という窓は、いずれすべり出し式で開閉できるよう、手を加える予定だ。
“いちばん気に入っているのは、このナショナルのスピーカーです。オークションサイトで見つけ、外装に一目惚れ。『キャンパーでこういう使い方をしたい！』って、すぐにイメージが広がりました”
小さな空間に性能十分のスピーカーを備え、オーディオルームのようにも楽しめる軽トラキャンパー。
“音量のレベルをぐん！と上げて、コーヒーを片手に一息つく。そんな使い方をしています”