生活の中に“移動”があるプロフェッショナルたちに訊く「#これからの時代に役立つクルマ旅ギア紹介」企画。今回は、焚き火マイスターとして知られる猪野正哉さん(@inomushi75)を選者に迎え、日頃から車載している愛用のアイテムを見せていただいた。モデルとして雑誌業界に入り、ライターとして活躍、焚き火の専門家となった異色の経歴を持つだけに、その審美眼は独特だ。

#これからの時代に役立つクルマ旅ギア紹介 企画記事一覧 >>
select by スタイリスト 平健一
select by noru journnal編集長 村松亮
select by バンライファー小濱潤平
select by neru designworksデザイナー neru
select by インスタグラマー YURIE
select by キャンパー issei
select by 建築家 岡田宰
select by クリエイティブ・ディレクター 田中嵐洋
select by イラストレーター オカタオカ
select by Judd.代表 清水隆司
select by 焚き火マイスター 猪野正哉

『焚き火の本』、『焚き火と道具』の著者であり、千葉にプライベート焚き火サイトも持っている猪野さん。普段からクルマ移動が多く、愛車のパジェロイオと年間約3万キロは走っているそう。その大きくもなく小さくもないサイズ感がお気に入りで、キャンプや焚き火の用品も、コンパクトでタフであることを一つの選定基準にしているという。

レジャーはもちろん、いざという時にも

大阪のアウトドアギアメーカー〈SYRIDE〉が2019年に発売した「MIGHTY SY-001」は、Panasonic製の大容量リチウムイオン電池(153,600mAh)搭載のポータブル電源。ACが2口、USBが4口備わっているので、スマホを充電しながら、他の電子機器を使えるなど、基本性能も非の打ち所なし。 だが本製品の最大の特徴は、それまで他社では珍しかった防塵・防水機能(IP66取得)を備えているほか、2つのLEDライトや、ジャンプスターターなどの緊急時に役立つ機能を搭載していること。さらにFMラジオ、Bluetoothといったエンタメ機能も充実。残念ながらSY-001は廃盤となったが、ポータブル電源の黎明期に生まれたユニークな逸品として今なお異彩を放っている。

「僕のライフスタイル的にあまりポータブルバッテリーの必要性を感じてなかったんですけど、この〈MIGHTY〉は防塵・防水でしかも多機能。それに割合コンパクトでデザインも面白く、色味もアウトドアにマッチしそうだったので導入しました。基本的に僕は電子機器の充電で使うのがほとんどですが、ライトやスピーカーもあるので、人によってはキャンプをより楽しめるのかなと。それに、FMラジオも受信できるのでいざという時の備えとしても優秀です。大規模災害時、まずは自分の周りにいる人たちの分の容量と機能をこれ一台で補ってくるはずです(猪野正哉)」