収穫の季節ほぼ毎年訪れる、赤湯温泉エリア
田中優帆/フリーランスエディター
area:山形県南陽市
旅、食、ライフスタイルなどの分野を中心に、ウェブや出版物など幅広く活躍するフリーランスエディターの田中優帆さん。近頃の楽しみのひとつは、植物や季節を味わい観察するフィールドワーク。〈庭〉のアカウントでひっそりと発信しているとか。そんな彼女が紹介してくれるのは、ワイナリーでの葡萄の収穫後にめぐるご褒美のクルマ旅。
“開湯900年の歴史ある赤湯温泉や、宮内熊野大社など見どころある場所も多く、毎日過ごしていても飽きない魅力ある街”だという、山形県南陽市へ。
「夏の終わりになると、友人の父が営むワイナリーに収穫のお手伝いに行くのがここ数年のルーティンになっています。葡萄やさくらんぼなどの果樹栽培が盛んな地域である山形県南部に位置する南陽市に、いつもお世話になっている〈イエローマジックワイナリー〉(通称YMW)があります」
収穫や醸造の手伝いのため数日間この地に滞在し、“暮しながら少しづつ街を知る”ことを楽しむ田中さん。都内から新幹線のアクセスもあるが、周辺を自由に散策するなら自由が効く、クルマ旅が断然おすすめなのだそう。
「収穫のシーズンはおよそ8月から9月にかけて。残暑との戦いでもあり、体力勝負だ。集中して畑作業に没頭する時間と、しっかり休憩して労る時間。そのメリハリがいつも心地いい。お昼休憩がてら、涼しい喫茶店でご飯を食べて、また作業に戻る。夕方になると温泉に駆け込む。汗を流して、居酒屋で飲むビールが格別にうまい!」
今回紹介するのは、赤湯温泉周辺の旅のルート。
「ワインや果物が好きな人は、ぜひ一度訪れてみて欲しい。」


山形県南陽市
01.田園
ローカルの喫茶店に安らぎを求めて
地元の喫茶店を旅先で見つけると、なんとなく安心する。初見の場所でも、次に訪れた時には“ここに帰ってきた”と思わせてくれるようなお店が、赤湯温泉の近くにある。時間の流れがゆったりと流れる、懐かしい雰囲気の店内。ここのボリューミーなナポリタンと、スパイシーなカレーは、ぜひ一度ご賞味いただきたい。すぐ裏に宮内熊野大社があるので、散歩のついでに立ち寄るのが、定番コースになっている。
- 住所
- 〒999-2211 山形県南陽市赤湯853-14

山形県南陽市
02.野生酵母Pizzeria 桜丸
座敷でいただく、やさしいピザ
産地の果実の酵母などを使ったピザを提供する〈桜丸〉さん。以前は蕎麦屋さんだったという広い民家を改装した店内からは、座敷のような席もあり開放的。定番のマルゲリータなどのピザから、おかひじきを使った山形らしいピザまで、幅広いメニューが楽しめるので何度訪れても飽きない。ピザというとジャンキーなイメージを想像するけれど、もちもちの生地に素材の味がやさしい桜丸さんのピザは、身体に染み渡るような美味しさがある。YMWをはじめ県内のワイナリーのワインも取り扱っているので、ボトルとピザを大人数でシェアするのがおすすめ。
- 住所
- 〒999-2231 山形県南陽市二色根513-3
- URL
- pizzeriasakuramaru.wixsite.com
- IG
- @pizzeriasakuramaru


山形県南陽市
03.お食事処 ふみよし
はらぺこで駆け込みたい
暮らすように過ごす旅では、なんてことない日常飯こそありがたい。シンプルな中華そば、とんかつ、特大のエビフライ……。とにかくお腹をすかせて、直感に任せてメニューからその瞬間に食べたいものを注文する。どの定食もボリューム満点で、ちょっとわんぱくな気分になれる町の定食屋さん。
- 住所
- 〒999-2211 山形県南陽市赤湯853-17

山形県南陽市
04.南陽スカイパーク
時間があれば立ち寄りたいビュースポット
十分一山にある南陽スカイパークは、クルマで山頂まで登ることができる。ハンググライダー・パラグライダーのスクールがあり、体験フライトも受け付けているそうだ。傾斜のついた丘は、ただのんびりと街を見下ろしているだけでも、ちょっとスリリングで楽しい。雲海が発生しやすい早朝の風景が幻想的で、夏でも涼しく過ごすことができる。
- 住所
- 〒999-2211 山形県南陽市赤湯2841-1

山形県南陽市
05.結城酒店
旅のお土産はここで
最後にお土産をたくさん買っても、許されるのがクルマ旅のいいところ。創業300年余の老舗、結城酒店さんには、山形のワインや地酒が数多く揃っている。ここでしか出合うことができないお酒も多く、悩んでいると店員さんが親切に相談に乗ってくれる。いつも必ず立ち寄り、トランクにたくさんワインを積んで、ほくほくとした幸せな気持ちで帰路につく。
- 住所
- 〒999-2221 山形県南陽市椚塚1605-4
- 営業日
- AM 9:00~PM 9:00 (元旦のみ、お休みいたします)
- URL
- yuki-sakaten.com
- IG
- @yuuki.akayuonsen
田中優帆(たなかゆうほ)
三重県出身。編集・ライター・進行管理など。編集プロダクションでの勤務を経て、2024年にフリーランスとして独立。出版物、Web、広告など幅広く活動している。植物や季節を味わい観察するフィールドワーク「庭」も不定期に更新中。
IG:@yuho__ufo
Text by Yuuho Tanaka