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2025.02.25

クルマは一緒にロマンを楽しむ家族

社長兼大工として建築に携わる楠本英雄さん。主宰する建築設計事務所〈ラッドビルズ〉では、新築からリノベーション、店舗、外構の設計施工まで、建築に関わることなら大抵の事は出来るという。最近では教会も建てたそうだ。

18歳の時に国産自動車メーカーに勤めていたという楠本さん。当時、1972年式のマスタングマッハ1に乗っていて上司に叱られたこともあるほど、筋金入りの旧車好きだ。長年made in USAに惹かれ続けてきたが、意外な出会いに心動かされ、今は「VOLVO244セダン」に乗っている。
“50歳を過ぎたらセダンに乗ろうとずっと探していたんです。ボルボと言えばステーションワゴンのイメージですけど、イケオジになるにはやっぱりセダンだろうと(笑)。このクルマは車屋の友人と一緒にオークションで見つけました”。ほとんどオリジナルのままで状態も良く一目惚れだったという。リアウィンドウのブラインドも純正品を探して取り付けるほどの溺愛ぶり。しかし納車直後の真夏にクーラーが故障したり、マフラーにもどうやら最近穴が空いたらしい。古いクルマなので当然故障もあるが、愛着がそれを上回る。

そんな楠本さんの趣味は、カナディアンカヌーでのトップウォーターバスフィッシング。水面近くにルアーを走らせる難易度が高い釣り方だ。釣りの道具もまた、古いものに惹かれるという。“自分と同い歳くらいのタックル(※)を使うバス釣りはロマンがあります。別に釣れなくても良いんですよ楽しいから(笑)”。
※タックル=ロッドやリール、ラインなどのバス釣りのための道具一式のこと

効率を求めるなら水中に沈めるルアーや最新のクルマという選択肢もあるが、楠本さんの興味はそこにはない。湖上から愛車を眺めるだけでも幸せなのだ。

“今のクルマにはない愛嬌のあるデザインとか無骨な感じが気に入ってます。このクルマでバス釣りに行く前日は、寝付けないほどワクワクします(笑)”。彼にとってクルマは目的遂行の手段ではなく、一緒に楽しむ家族なのだ。

#199楠本英雄

age52

出身地

熊本県八代市

現所在地

熊本県 熊本市

職業/肩書き

ラッドビルズ(株)代表取締役

SNS/HP

IG:@hideg_day9

車種

VOLVO 244セダン 1979年式

カスタマイズ有無

カスタマイズ言えるほどではないですがルーフキャリア、リアブラインドは探して取り付けました。

クルマに求める要素(%)

普段、どのような用途でクルマを使っていますか?

主にバスフィッシング、家族旅行

このクルマの好きなところ

旧車ですけど前オーナーが大事にされてたおかげでほぼ全てのパーツが純正品な所。

ひとつ改善できるとしたら

ガンガンきくエアコン

憧れのクルマは

もう手に入れました。

あなたにとってクルマとは

家族ですね。

text & photo by Shimoda Shinji