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フォルクスワーゲンオーナーたちが交流を深めるファンミーティングが開催
暑さの残る秋のはじまりに、CITABRIA BAYPARK GRILL & BARで開催されたフォルクスワーゲンファンミーティング。約1,000名のファンの中から抽選で選ばれた16組のフォルクスワーゲンオーナーが愛車と共に参加し、交流を深める機会となりました。
「ピープルズカー」というブランドの原点に立ち戻り、人々の生活や人生に寄り添い、そのライフスタイルを支えるブランドとして、幅広い人々から愛される「Love Brand(ラブ ブランド)」を再構築する取り組みをグローバルで展開しているフォルクスワーゲン。日本でも、正規輸入70周年を迎えた2023年から、さまざまなキャンペーンやイベントを実施し、今回もその一環としてファンイベントが開催されました。
イベントは、愛車とのストーリーを披露する『My Volkswagen Story』や、Volkswagen Loverの愛称についてディスカッションして『VWer(ヴィーワー)』という愛称を決定するといった内容。和気あいあいとした空間に参加者たちの笑顔が広がりました。
スマホで撮れる愛車撮影ワークショップをnoru journalが担当
そのコンテンツのひとつとして、私たちnoru journalが「スマホで撮れる愛車撮影ワークショップ」 を担当しました。登壇したのは、noru journalのプロデューサーであり編集長の村松亮と、フォトグラファーの八木伸司さん。八木さんは、noru project発起人のひとりでもある村松賢一氏率いる55incに所属し、広告から雑誌、ウェブなどのメディアまで多方面で活躍中。
noru journalでも様々な記事の撮影を担当し、メディアのカラーを共につくってくれているクリエイターのひとりなのです。クルマを含めたあらゆる広告撮影の実績を持つ55inc。彼らの一流の感覚を今回のワークショップではスマートフォン撮影に落とし込み、すぐに実践できる基本テクニックを紹介しました。この記事では、その内容を実際にiPhoneで撮影した写真とともに解説します。
まずはここから、キホン編
1. ロケーションの選び方
写真を際立たせるためには、まずはロケーション選びが重要。背景がシンプルで抜けの良い場所を選びましょう。要素が少ない場所で撮影することで、クルマが引き立ち、余計な映り込みも防げます。ポイントは背景に広がりがある開けた場所。また、被写体の車体とカメラとの距離を2~5m程度に保つと、全体がきれいに収まります。
2. 光の使い方
クルマの見え方は、光の取り入れ方で大きく変わります。朝や夕方の斜光や逆光を利用すると、車体にドラマチックな陰影が生まれます。逆に、日中のトップ光(真上からの光)での撮影はフラットな見た目になりがち。そういった強い光の中では、部分的に寄ったショットを撮るなど時間帯に合わせて、光を活用できる撮影をしてみるとよいです。
真夏のAM6:00頃に撮影
真夏の順光 日中に撮影
光の差し込みを利用した寄りカット
3. 構図のポイント
クルマ撮影の構図の基本としておさえたいのは、次の3つのポイントです。
(1)7対3の比率:
車体を横から7割、前から3割の比率で捉えると収まりが良いバランスに。車種に合わせて6:4や8:2など微調整をしながらお気に入りの角度をみつけましょう。
(2)低めのアングル:
クルマの写真は特にアングルによって大きく印象が変わります。オススメは少し低めのアングル。低めのアングルから撮影することで、迫力が増します。ボンネットが特徴的な場合などはハイアングルで撮ってみるのも良いですが、広い画になるので背景が重要です。
30cm程度の高さから撮影
(3)水平垂直を意識:
スマホのグリッド線を活用し、被写体であるクルマはもちろん、映り込む様々な要素(建物のラインや路面のラインなど)を水平垂直で捉えることでグラフィカルな仕上がりに。
iPhoneの場合カメラ画面にグリッドを表示させる設定にしておくと、撮影時のガイドになります。
設定方法:【設定】→【カメラ】→【グリッド】をオン
▼撮影に使用した三脚・スマホホルダーはこちら
- SLIK スマートフォン三脚(amazon.co.jp/dp/B0B17161WY)
- Smallrig スマートフォンホルダー(amazon.co.jp/dp/B0CP5R9QTP)
スマートフォン用レンズフィルターを活用するとグッと本格的に。
フィルターテクニック編
レンズフィルターとは、カメラレンズの前に取り付けてさまざまな効果を与えるアクセサリーのこと。フィルターの種類によって、光の取り込み方や写真の色調、反射などをコントロールでき、プロカメラマンのテクニックの一つでもあります。マウントがあれば、スマートフォンにレンズフィルターを装着することが可能です。
1.PLフィルター
表面反射を抑えつつ、より鮮やかに色彩を引き出す
PLフィルターを装着することで、反射光をコントロールすることができ、鮮やかな発色やコントラストが得られます。水面やガラス面、樹葉、建物などの表面反射を抑えたり、青空をより鮮やかにして被写体本来の色彩を引き出します。青空や、美しい木々の下に停車して、または、地面や水面が車体に映るようなときに活用してみましょう。
- 装着前
- 装着後
▼使用したフィルターがこちら
K&F Concept 52mmスマホマウント+CPLフィルター
(amazon.co.jp/dp/B0D5LL4DKJ)
スマートフォンやタブレットに取り付けることが可能な、52mm CPL(偏光)フィルターとクリップ式フィルターマウントのセット。52mmのネジフィルターであれば取替可能
2.ソフトフィルター
光を柔らかく軽く、文芸的な雰囲気に
ソフトフィルターの効果は「柔らかく、軽く、透明にすると同時に、画像のコントラストと彩度を下げ、文芸的で夢のような視覚効果を作り出す」こと。日中の強い陽で白飛びしてしまう、コントラストが強すぎるなどの状況でソフトフィルターを使用すると、光が柔らかく軽くなる。
フレアを取り入れた印象的な寄りのカット
フィルターを装着することで白飛びせず、輪郭をしっかりと写しながらも全体に光が行き渡る
▼使用したフィルターがこちら
K&F Concept 52mm ソフトフィルター
(amazon.co.jp/dp/B0CBVJ4X3K)
3.NDフィルター
ライトの光跡を表現残す表現も可能に
ND(減光)フィルターを装着することで、強い光の環境でもスローシャッターを利用し、流れを滑らかにしてくれるので、ライトの光跡を残す表現が可能に。
iphoneでの夜間撮影 設定
今回は、「ナイトモードによる長時間露光」(iPhone11以降 搭載)にて撮影をしました。iPhoneを三脚などに固定した場合のみ、自動的に10~30秒の範囲で撮影可能になります。
▼使用したフィルターがこちら
K&F Concept 52mm NDフィルター
(amazon.co.jp/dp/B0CRRHV4GR)
撮影後のトーン調整も忘れずに
撮影した写真は、無料の写真編集アプリを使ってトーン調整を行いましょう。オススメは「1998 Cam」。簡単な調整だけで、写真のムードをより引き立たせてくれます。
「1998 Cam」を使用してトーン調整した画像。少しいじるだけで、雰囲気ががらりと変わります。